7月6日(水)の夜、何気なくNHKの「ためしてガッテン」を見ていた。テーマは“数字トリック見破り術”。この中で「乳がん検診に潜むワナ」について取り上げていた。
<乳がん検診で「要精密検査」になってしまった主婦Aさんは、不安で家事も手に付かない状態に。検査の結果、乳がんではないことがわかり、「乳がんかも知れないと思うと、本当に不安で不安でたまりませんでした。乳がんじゃなくて本当に良かった!乳がん検診で実際に乳がんが発見される比率は3%、その数字を知っていたら、こんなに不安には思わなかったのに。」と、語るAさん。>
なんだかなー。こういうのって、乳がん患者の気持ちをちょっと逆なでしてないかな?フクザツな心境で私は画面に見入ってしまった。
乳がん検診にまつわる数字トリック
1000人の女性がマンモグラフィー検査を受けたとします。この中に乳がんの人は、およそ3人います。
残りの997人は健康ですが、そのうち9%が間違って「がんの疑い」と判定されます。997人の9%は、およそ90人です。
つまり、1000人の女性がマンモグラフィー検査を受けると、本当に乳がんの3人の他に、健康な90人の女性にも「要精密検査」の知らせが行くのです。
知らせを受けた93人のうち、本当に乳がんの人は3人だけ。
マンモグラフィーで陽性でも、乳がんである確率は、たった3%ほどなのです!
集団検診では、健康な人がほとんどのため、検査の精度は高くても、間違われる人がたくさんでてきます。もしあなたが要精密検査になっても、次の検査で本当に乳がんが見つかる確率は3%。心配しすぎなくて良いのです。
でも、「それなら検査を受けなくて良い」と考えるのは間違いです。検査を受けなければ乳がんを発見することができません。マンモグラフィー検査は、乳がんの死亡率を下げる明確なデータがあり、40才以上の女性には2年に1回の検査が勧められています。
数日前、たまたま乳がんについて調べていた時にも、0.283%という数字をどこかで目にした。1000人の女性(テレビでは40代の女性、と言っていた)の中でおよそ3人。約0.3%・・・そんな数字かぁ。その中に自分は入ってしまったのかぁ。ちょっと悲しい気持ちになった。要精密検査の中でも3%とは。
病院へ行くと乳がんの人がたくさんいるし、入院すると抗がん剤治療中の人もいっぱいいて、心強くなるのだけど。ちょっと凹んだ。
まあ、こういう数字を気にしても仕方ないんだけどねー。なってしまったからには、治すように頑張るしかないっ!