rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

気になる本→「がんを再発させない5つの習慣」

何かを検索している途中で、気になる本を見つけてしまった。
主治医も教えられない! がんを再発させない5つの習慣 鹿島田 忠史  主婦の友パワフルBOOKS

再発したくない−がん患者なら誰でも考えることだと思うが、現代の標準的がん治療には、再発を防ぐための生活習慣改善指針がない。
医療側にも再発予防に役立つ情報がほとんどないのが現状で、主治医に質問しても困らせるだけなのだそうだ。

乳がんの原因が牛乳にある、と書かれた本があるけど、どうですか?と、主治医に聞いたら、そんなことは気にしなくていいから、バランスの取れた食事を心掛けるように、と言われたわ。」と、言ってた人がいた。みんな何かしらの拠り所が欲しくて、食事療法をしたり、サプリメントを摂ったり、民間療法に走ったりするのだが、医学的な根拠はないと言われてしまえば何も言えない。

この本で柱になっているものは、「呼吸」「食事」「運動」「ストレス管理」「生活環境」の5つの習慣。

「再発予防のためにがん細胞という敵の性質を知る」という項目が面白かった。
がん細胞は「低体温・低酸素・高血糖」が大好き
実はがん細胞とは、生活習慣の誤りが原因で体内に発生した「低体温・低酸素・高血糖」の悪環境に適応し、生き延びるために正常細胞が先祖がえりしたもの。
がん細胞は「低体温・低酸素」の環境下でも簡単には死滅しない
がん細胞は「高血糖」の環境下で増殖する
低酸素・低体温の状態が長く続いたとき、正常細胞はがん細胞へと変身し、悪環境の中でも解糖系を使ってガツガツとブドウ糖を取り込んで際限なく増殖するようになる。
がんが嫌う環境を体内に作ることが大切
「高体温・高酸素・正常血糖」に変えなければいけない。

と、いうわけで、「快・不快の操体原理にゆだねる」「早くて深い呼吸」「気道ストレッチ」「体のゆがみをとるセルフストレッチ」「「筋肉を鍛えるスロートレーニング」などが紹介されていた。

そして、「がん患者にはリス型性格の人が多い」とのこと。「がんになる人の多くはストレスがかかると呼吸が浅くなるうつ的傾向が見られ、長くストレスにさらされると、もともと浅い呼吸がもっと浅くなり、低酸素の原因になる」のだそうだ。「がん患者の9割以上がおとなしく、人と争うことをせず、自己主張が弱く、それでいて妙なところにとてもこだわる性格。ストレスがかかると、動きを止めて息をひそめ、目立たぬようにしようとする傾向がある。」とのことで、このタイプを<リス型>というのだそうだ。

本当かな???(全部をそのまま受け入れるのもどうか?と思う私。)

食事についての注意点はこんな感じ。↓
空腹を感じてからゆっくりとよく噛んで食べる。食べ過ぎない。
牛肉・豚肉を避け、鶏肉と魚介類を食べよう。
がんになった人は、再発の危険が高い2年間は、牛肉と豚肉を控える。(進化の段階が人間に近いので、分解するときに免疫の負担が大きくなるから)肉類をまったく食べないと必須アミノ酸が不足するので、完全菜食主義も問題あり。鶏肉と魚介類・甲殻類はOK。どうしても食べたいときは牛豚肉もOK。
高血糖にする食品・しない食品
もっとも早く血糖値を上げるのは砂糖やビール・日本酒。次がご飯やめん類・いも類などの炭水化物。血糖値の観点からいうと、夕食にご飯やめん類、菓子類、醸造酒をたらふくとり、その後、何も体を動かさずに寝ることが一番よくない。
海草・野菜・きのこ・果物がおすすめ
野菜・果物は、良い土で育った新鮮なものを
カフェイン飲料は午後からは控える
好きなものを完全に断たなくても大丈夫
どうしてもステーキやトンカツが食べたい時は食べても良い。厳格な食事療法はすすめていないようだ。まずい思いまでして玄米菜食をやるのは意味がない、とのこと。

さてさて。
本の後半では、ストレス管理や、著者の死後の世界観などが述べられている。ストレスに強い気質に改善する方法として、「水に顔をつけて息を止めるトレーニング」などが紹介されているが・・・。私としてはちょっと、うーん?といった感想である。脳幹を強化するトレーニング法とのことだが。

着眼点は素晴らしいと思うし、再発しないために生活習慣をどう整えたらいいのか、ということにはとても興味がある。しかし、十分に満足出来る答えを見つけられたか、というと、ちょっと疑問である。

とりあえず、高血糖にならないように食事の仕方を工夫し(低GI値のメニュー)、低体温、低酸素にならないようにトレーニングする、ということを始めてみようと思う。