rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

「医者に殺されない47の心得」を読んだ

医者に殺されない47の心得 近藤誠 アスコム

医者を40年やってきた筆者が一番自信を持って言えること、それは「病院によく行く人ほど、薬や治療で命を縮めやすい」ということなのだそうだ。
がんで亡くなる人は減っていない。1960年代から50年、人口に占める全がん死亡率は下がらず、がんは日本人の死因のトップにい続けている。なぜなのか?「検診が何の役にも立っていないから」なのだそうだ。

目次
■第1章 どんなときに病院に行くべきか

心得1 「とりあえず病院へ」。あなたは医者の"おいしい"お客様
心得2 「老化現象ですよ」と言う医者は信用できる
心得3 医者によく行く人ほど、早死にする
心得4 「血圧130で病気」なんてありえない
心得5 血糖値は薬で下げても無意味で、副作用がひどい
心得6 世界一売れるコレステロール薬の「病気を防ぐ確率」は宝くじ以下
心得7 がんほど誤診の多い病気はない
心得8 「早期発見」は、実はラッキーではない
心得9 「がんだったから、仕方ない…」と考えてはいけない
心得10 健康な人は医療被ばくを避ける。CT1回でも発がんリスクあり
心得11 医者の健康指導は心臓病を招く

■第2章 患者よ、病気と闘うな

心得12 一度に3種類以上の薬を出す医者を信用するな
心得13 軽い風邪で抗生物質を出す医者を信用するな
心得14 「抗がん剤を使えば寿命が延びる」と言う医者を信用するな
心得15 がんの9割は、治療するほど命を縮める。放置がいちばん
心得16 「医者から薬をもらう」を習慣にしてはいけない
心得17 痛みはこわくない。モルヒネを正しく使えば、安全に長生きできる
心得18 がんの痛みは完璧にコントロールできる
心得19 安らかに逝くとは「自然に死ねる」ということ

■第3章 検診・治療の真っ赤なウソ

心得20 がん検診は、やればやるほど死者を増やす
心得21 「乳がん検診の結果は、すべて忘れなさい」
心得22 胃を切り取る前に、知っておきたいこと
心得23 1センチ未満の動脈瘤、年間破裂率は0・05%
心得24 断食、野菜ジュース、免疫療法…医者たちの「がん詐欺」に注意
心得25 「免疫力」ではがんを防げない
心得26 よくある医療被害 ケーススタディ

■第4章 100歳まで元気に生きる「食」の心得

心得27 体重、コレステロールを「減らさない」健康法を選ぶ
心得28 ピンピン100歳への体づくりは「毎日タマゴと牛乳」から
心得29 ビールは1日にロング缶2本までなら「百薬の長」
心得30 ビタミン・ミネラルの摂りすぎで早死にする
心得31 コラーゲンでお肌はぷるぷるしない。グルコサミンはひざに直接届かない
心得32 「高血圧に塩はだめ」はウソ。自然塩より精製塩のほうが安心
心得33 コーヒーは、がん、糖尿病、脳卒中、ボケ、胆石、シワを遠ざける

■第5章 100歳まで元気に生きる「暮らし」の心得

心得34 24時前後にどっぷり眠る「超」早寝早起き健康法のすすめ
心得35 石けん、シャンプーを使わないほど、肌も髪も丈夫になる
心得36 大病院にとってあなたは患者ではなく被験者
心得37 「手当て」でストレスを癒す
心得38 しゃべって、笑って、食べて。口を動かすほど元気になる
心得39 よく歩く人ほどボケにくい
心得40 インフルエンザ・ワクチンを打ってはいけない
心得41 「ほっときゃ治る」を、いつも心に

■第6章 死が恐くなくなる老い方

心得42 ポックリ逝く技術を身につける
心得43 喜怒哀楽が強い人ほどボケない
心得44 100歳まで働き続ける人生設計をする
心得45 いきなり進行がんが見つかったらどうするか
心得46 ロウソクが消え入るような、転移がんの自然死
心得47 リビングウィルを書いてみよう

(Amazonで調べたらなぜか心得45までしか載ってなかった。他もほとんど同じ。なぜ?)

目次を読むだけでびっくりするような内容だが、「確かに!」と頷いてしまう項目も多い。

「心得23 1センチ未満の動脈瘤、年間破裂率は0・05%」
知人のお母さん(60才)が階段から落っこちて頭を打ち、救急車で運ばれ、「念の為に」と脳の精密検査を受けたところ、動脈瘤が5箇所見つかったとのこと。
何ミリだったかは忘れてしまったが、今すぐどうこうという状態ではなかったはず。しかし医師たちは、「破裂したら大変です。すぐに手術をした方がいいでしょう。」とのことで、まったく健康な人だったのに脳動脈瘤の手術を受け、それ以来どうも体調が思わしくないという。手術は成功で後遺症もなかったのだが、すっきりしなくて寝たり起きたりの生活なのだとか。「階段から落ちて精密検査を受けて見つかったんだから、ラッキーだったわ。」と知人は言っていたが、当のお母さんの気持ちになると複雑である。

「心得14 「抗がん剤を使えば寿命が延びる」と言う医者を信用するな」
「転移があってもがんによる症状がなければすぐ死ぬことはない。すぐ死ぬとしたら、抗がん剤や手術を受けた場合だけ。」なのだそうだ。

医者の余命判断があてにならない3つの理由。
1.がんの成長速度が人によってまったく違う(見つかった時に病巣が大きくても長生きする人もいる)
2.がん病巣が人の命を奪うまでに育つには、意外と時間が掛かる(多くのがんは直径10センチぐらいにならないと人を殺せない)
3.がんが大きくなるにつれて成長スピードがスローダウンすることが多い(進行がんだけではなく早期がんにも起こり、発見された時以上に大きくならない早期がんは珍しくない)
※寿命を数カ月の幅で予測できるのは、体力ががんに負けて足腰が立たなくなったり、寝たきりになったりした場合

「心得18 がんの痛みは完璧にコントロールできる」
筆者は「どうしたらがん患者さんが最も苦しまず、最も長生きできるか」を30年間追求し、「がん放置療法」に到達した。
「がんもどきなら転移の心配はなく、本物のがんなら治療をしてもしなくても死亡率に差がなく、延命期間も同じ。ならば、そのがんによる痛みや機能障害が出た時に初めて、痛み止めや放射線治療、場合によっては外科手術をすればいい。これは世界で最も新しい治療法であり考え方であるとともに、最善の対処法であると確信している。」とのこと。「がんで自然に死ぬのはすごくラク」とも。

心得25 「免疫力」ではがんを防げない
「いつも笑っていると免疫力が上がってがんにならない」「この食品で免疫力を高めてがんを防ごう」「人間の体には1日5千個のがん細胞が生まれるが、免疫細胞のNK(ナチュラルキラー)細胞が殺してくれる」・・・etc、はすべて何の実証もない「見てきたようなウソ」なのだそうだ。「がんは自己細胞が変異したもの。人間の免疫システムががん細胞を敵とみなさないからこそ、がんは発生したのだ。」と。

心得31 コラーゲンでお肌はぷるぷるしない。グルコサミンはひざに直接届かない
食べたものはすべていったん腸の中でバラバラに分解されたり血液に入ったりして、アミノ酸や糖の形で利用される。目的部位には到達しない。サプリでコラーゲンやグルコサミンを摂るということは、わずかなタンパク質や糖を摂るのと同じ事、なのだそうだ。直接、肌がプルプルしたり、ヒザの調子が良くなったりはしない。体の他の組織(皮膚、内臓、軟骨など)にも使われるとのこと。「早寝早起き、バランスの良い食事にまさるものはなし」なんだそうだ。
職場でも、コラーゲンやプラセンタ、グルコサミン、コンドロイチン、などなど、話に出ない日はないけれど、そんなものなのだ。毎日ダラダラ夜ふかししてないで早寝早起きしようっと。