rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

手術と入院の日を決める

「それでは、もう一度、エコー(超音波装置)で確認させて下さい。」と、ドクター。

「うーん、やはり、しこりの境界はイマイチ不明瞭ですね。でも、この位なら、多分、部分切除で行けると思います!
「そうですか!良かった。ありがとうございます!!」と私。かなりほっとした瞬間だ。

「いろいろ、考えられたんですか?」と、ドクター。
「はい、かなり悩みました。でも、一番確実性が高いのは全摘なので、そう言われた時には覚悟しよう、と思ってました。でも、主人に話したら、主人の方はかなり抵抗があるらしくて、何とかして温存にしてもらえ、と言われて・・・。」
「そのくらいの覚悟があるなら、大丈夫でしょう!部分切除(温存)の場合、実際切ってみたら、顕微鏡でしかわからないような癌がかなりの範囲に広がっていて、どうしようもないこともあります。その場合は、後で追加手術となることもありますので。」と、ドクター。

しこりが複数個の場合は、全摘をすすめられることが多いのだと、ネットの情報の中にあったのだ。ただし、2個で近傍のしこりの場合なら、温存で大丈夫な場合もある、と。

「このくらいの大きさ(のバスト)なら、温存で全然大丈夫ですよ!」とドクター。「乳腺もいっぱいあるし、大丈夫、大丈夫!大きめに切ってもらえ。」と、ベテラン医師。ベテランなのでどっしりとした自信が漂う。何だか安心出来る。

小さいバストの人だと、かなり変形してしまうので、全摘となる場合もあるのだそうだ。
日頃は、肩がこりやすかったり、ピタッとした洋服が着られなかったり、と苦労も多いのだが、この時ばかりは、私のFカップ胸をありがたいと思った。マンモグラフィも痛くないし。

再発のリスクが限りなくゼロに近くなるのは全摘なので、「患者さんの方から、全摘にしてください、と、言われることもありますよ。」とドクターは言っていた。

と、いうわけで、いったん着替えて待合室で待つように言われ、診察室を出た。

ここからが長かった!!
私の前にも、手術・入院が決まった人が何人かいて、ドクターはかなり丁寧にお話をされていた。
結局、私が一番最後となり、病院を出たのは午後7時45分。夜間出入り口からだった。

癌の手術の場合、正確な病理の結果が出るのは、2週間後くらいなのだという。今の時点では、ホルモン感受性(エストロゲンプロゲステロン)もHER2(癌遺伝子)のこともわかっていない。

「リンパの腫れは見られないので、リンパ節転移の可能性は低いと思いますが、手術では2、3個取って病理検査にまわします。」
「ホルモン感受性の高いタイプだと思われるので、術後はホルモン療法が主体になります。抗癌剤を使う可能性は、今のところ低いです。」
放射線治療は25回受けていただきます。ご自宅の近くの病院に通院出来るように、手配することになると思います。」
などと、説明を受けた。

ドクターの説明をフンフンと頷きながら聞いていると、いつもそばにいてニコニコと穏やかなベテラン看護師さんが、「もしかして、お仕事は看護師?」と私に聞いてきた。あまりにも意外だったので、「エッ?いえ、全然違いますよー。」と、びっくり。同業者だと思われたらしい。パソコンにかじりついて情報収集に努めたお陰で、医師の説明がスーッと頭に入ったのだ。ネットはありがたい!

一つだけ、まったく想定外だったことがあった。
「入院の期間はどれくらいですか?」と、質問したところ、「2週間です。」と、答えられ、あまりにも意外で、「にっ・・・2週間ですかっ?」と言ってしまった私。ドクターは再度、「2週間です。」と、きっぱりと答えた。

ネットの情報では、温存の場合は長くても一週間だった。3泊4日、なんて所もあるようなのに。後で看護師さんにそっと聞いても、「普通にみなさん2週間ですよ。傷の治りが早い人は10日くらいで退院されたりもしますが。」とのことだった。

「うち、高3の次男を一人で置いておくことになっちゃうので、心配ですぅ。」と言うと、
「あら、この機会に独り立ちしてもらいましょう♪大丈夫、男の子は意外に器用だから。」とのお言葉。

夫は3日ほどいて帰るだろうし、次男は最低でも1週間は一人暮らしだ。ご飯を作って食べ、洗濯し、掃除し、風呂に入り、学校にも行く。

うわー、自分の体より、こっちの方が心配だぁー。大丈夫か、次男?

途中、コンビニで弁当を買って、自宅に着いたのは午後9時頃だった。マジで疲れまくった。
ピンクリボン月間ということもあるのか、あまりにもすさまじい乳腺外来の混雑ぶりである。