rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

続・乳がん検診③宣告

それは突然の宣告だった。

名前を呼ばれて診察室に入り、医師の前に座ると、にこやかな表情で医師が告げた。

「この前、2ヵ所に針を刺して細胞を採り検査しましたが、そのどちらからも、ガンの細胞が見つかりました。」


・・・えっ?

今、今、なんて?

「ガン」?って・・・・。


思わず大きな声で、「本当ですかっ!?」と、言ってしまった。


「この前から、怪しいな、とは思っていたんですが、やはり、ガンでした。今回、マンモグラフィを撮ったから見つかったガンだと思います。マンモじゃなければ、場所もわかりにくいし、見逃されそうなガンでした。ちょっと探すのが難しいタイプですね。」

「この先の検査はここのクリニックでは出来ませんので、○○病院の方に紹介状を書きます。そこで、マンモトーム生検を受ければ、かなり詳しいことがわかって、今後の手術の方向性も決まってくるでしょう。」

と、医師は、わかりやすいように丁寧に説明してくれた。

その後、看護師が○○病院に診察の予約を入れてくれて、その後の治療などについて説明してくれた。

予約を入れた日、またそこでマンモグラフィ、エコーなどの検査をし、マンモトーム生検はその後になり、その結果次第で治療方針や手術などが決められて行くだろう、とのこと。

「大きな病院で検査を受けることになる方は、結構いらっしゃいますよ。」と、語ってくれる看護師さんは、こういう時は本当に天使のように見える。

現実なのに、どこか現実感がなく、なんだかぼーっとした頭の中。車で送って来てくれた夫に急いで電話した。

住宅ローンの借換えの手続き(10年めから金利が一気に上がる設定だったので、金利が低いところに借換えることにした)で、どうしても平日に本人が来店しなければいけない、と銀行に言われ、かなりムリをして単身赴任先から帰って来ていた夫。

がんの宣告には驚いた様子だったが、夫がいてくれて良かった。この偶然に感謝。ありがとう。

「なんだー、良性だったよ。」ということで終わりにしたかった話が、まだまだこの先も続くことになってしまった。

現実はいきなり、重みを持ってシビアに迫ってくる。

手術、となると、考えなければいけない問題は山積みなのだ。

もう、逃げ出すわけにはいかなかった。