最近、仕事仲間からの「ちょっと聞いてよ〜!」という話が多い。仕事の人間関係でのぶつかり合いだったり、夫婦関係だったり。ついつい、「それはひどいわね。」と共感して聞き入ってしまう私。他人事ながら心配してオロオロしてしまったり。
しかし、だ。特に夫婦関係なんて他人がどうこう出来る問題ではない。極論を言えば、夫婦の間で納得しあえればそれで良いのだ。「ひどい旦那様ね!」と言った所でなんの解決にもならないのだ。
昨日、身の回りの書類を片付けていたら、夫の健康保険組合から送られて来た冊子で面白い文章を見つけた。臨床心理士、玉川真里さんの「悩みには"あの人"がいる」という文章だった。
99%の悩みは、人づきあいから始まり、人づきあいで解決する。
深い悩みには必ずある共通点があり、それが"特定の他者"の存在。
「他者思考」とは、他人の目を気にして、他者の基準に従って生きること。この「他者思考」が悩みの根源。
しかも、「癒やし」を求めても、悩みは解消出来ない。旅行に行ったり、信頼できる人に相談したり、マッサージに行ったりしても。
「癒やし」とは、問題解決を他者に依存しようとする方法であり、究極の「他者思考」だから。悩みの根底と向き合っていないため、他者への依存が深まってしまう。
すると、「他者思考」が強化されるため、悩みが深まることはあっても、根本から解決することは絶対にない。
では、どうすれば良いのか?
「他者思考」から自分の基準に従って生きる「自分思考」になることで、悩みはウソのように消えていき、人生は一転して楽しくなる。一つの方法として、悩んで悩んで悩み尽くして「あきらめ体験」をすること、とあった。他者から見られる自分を捨てて、人間らしいありのままの自分を受け入れる、それが「あきらめ」なのだ、と。
そうだよね。もがいて苦しんで悩んで、悩み尽くして。それは自分でガシッと取っ組み合うしかないんだよね。他人が代われることではないし。よその旦那様の問題をいろいろ聞いていても、うちの夫とはまた全然違うんだなぁ、と思うことばかりで、解決方法は、さてさて?と思っていたけど。
自分の方は安定していても、他人様のことが気になる私も、他者思考だわ。