rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

自分を大切に

私が生まれ育った家は祖父母と父母、弟の6人家族。末っ子長男の父とお見合い結婚した母は、結婚当初から舅姑と同居の生活だった。

 

家から100mくらいの所に、父の一番目の姉と二番目の姉が住んでいて、自宅の隣には親戚の女性の理容店もあり、非常に息苦しいような環境で母は暮らしていた。

 

渡る世間は鬼ばかり」のテーマソングが聞こえて来そうだ。♪タララタラタララッタ〜・・・。橋田壽賀子ドラマの世界に母は住んでいた。

 

甘え上手な母と毒舌だが気持ちの優しい父は、夫婦仲は良かった。なのに、親戚の集まりなどがあると揉め事が絶えず、母は気の強い姑、小姑に振り回されっぱなし。いつも泣いていた。

 

私は母親の愚痴をひたすら聞かされて育った。姑が亡くなり、小姑の口出しが少なくなっても、「昔はこんなひどい事をされて、私は本当に苦しんだ」という母の話は続いた。重すぎるストレスを抱えた母はリウマチになり、長く辛い闘病生活の末、17年前にこの世を去った。

 

今は亡き父の闘病を支えるために、母の姉の家に泊めてもらった時の事である。昔話に花が咲いて、夜中まで話が尽きなかった。

従姉妹も交えてのおしゃべりはとても楽しかったが、ショックな事もあった。

 

私の母のイメージが、「姑とずっと同居でとても苦労してたね」「小姑にもすごく虐められて、ひどいめにあったね。」「リウマチで最後は寝たきりになって、本当に苦しんだね。」「どうして○○子ばかりこんな不幸な目に合うのか。」と、見事にネガティブな事ばかり。

 

その時に、愚痴って恐ろしいな、と心底思った。吐き出せば楽になる、心を開くことになる、とかいうが、他人の心にはそのイメージがそのまま残るのだ。

 

母は自分で服をデザインして型紙を起こして、ささっと作る事も出来たし、明るくて面白い人柄でもあったのに。娘としては、なんだかやりきれなかった。

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☆   ☆   ☆

長い年月を経ても、「嫁姑 女の戦い」は、今でも変わらずどこにでもあるようだ。

 

結婚当初から姑と同居だったAさんは、「私の人生を返して!って姑と主人に言いたいわ。」と言っていた。

 

高齢の姑が高齢者施設に入居して楽になったはずなのに、いまだに姑への不満は募ってる。姑の具合が悪くなった時に、ご主人に連絡が取れなかったら自分の方へ連絡が来るから、そうなった時に困る、と悩んでいる。

 

どんな問題でも最終的には「姑が全部悪いのよ!」となるので、それもどうかなと思うが言えない。姑のせいじゃないかも知れないのに、全部悪いのは・・・となってしまう。

 

Aさんには、「もっと自分を大切にして。そうしないとうちの母みたいになっちゃうよ。」と言ってあげたい。

 

嫌なことは無理してやらなくて良いと思うし、ご主人にもちゃんと伝えたら良いし、姑の問題と自分の問題は分けて考えた方が良いと思う。

 

そこがまた難しいのかなぁ。