rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

「余命半年から生きてます!」を読んだ。相河ラズさん

働き盛りの47歳の年末、突然上咽頭がんを告知された。外科手術が不可能な部位のがんのため、抗がん剤放射線で治療をするも、地獄の苦しみ。そして、闘病5年目、再再発と余命半年を宣告される。もう、治療やめちゃおうかな……、生きるの諦めちゃおうかな……。そんな矢先、単身赴任のため、離れて暮らす妻が、倒れて緊急搬送、目が覚めたら記憶喪失になっていた! 妻は統合失調症だったのだ。しかも、息子は、学習障がい児でひとりで置いておくことはできない。泣く泣く仕事を辞めて、がん患者から一変、妻の介護と子育てをする専業主夫になる。この、ありえないほど不運な人生、もう明るく笑い飛ばして生きるしかない。そう決心し、治療もやめ、日々前向きに生きるがん患者の笑えて泣ける、闘病記。余命宣告されてから、1年10ヶ月、生きてます! Amazon内容紹介より


余命半年から生きてます!面白いほど不運な男の笑う闘病記 幻冬舎

ラズさんのブログはこちら

相河ラズさんは、2013年2月20日に亡くなられたとのこと。ラズさんのブログには、亡くなられた後もたくさんのメッセージが寄せられている。

「上咽頭がん」についてまったく知識がなかった私は、治療が大変困難で5年生存率も極めて低いがんだということを初めて知った。

放射線治療の副作用で唾液が出なくなるなんて。唾液が出なくなるとどんな状態になるのか、読むまではまったく想像も出来なかった。抗がん剤治療(フルオロオラシルとシスプラチン)も、静脈に点滴針を7日間くらい刺しっぱなしで、少しインターバルを開けて2回行ったとのこと。こんな想像を絶するような苦しさを乗り越えたのに、2年後に再発。その2年後には再々発。

家庭の事情から、いつも1人で入院して1人で地獄の治療にも耐えていたラズさん。さらに追い打ちを掛けるような、奥様の病気と息子さんの世話。仕事は辞めざるをえなくなった。

それでもラズさんの文章には突き抜けたような明るさと温かさがある。ずっと見守ってくれた社長との交流や、職場の人達の優しさからも、ラズさんの人柄が偲ばれる。

ブログを始められてからどう活躍されていたのか、これから調べてみようと思う。

人生の度重なる不運にも負けない闘病記。ラズさん、ありがとうございました。