女優の樹木希林さんが副腎に大きながんが見つかり、来週から九州の医療施設で放射線治療(ピンポイント照射)を受けるとのこと。
原発は乳がんで平成17年1月に全摘手術を受けたということなので、約9年前ということか。ワイドショーなどで何度か取り上げられていた。
女優の樹木希林(70)がきのう8日(2013年12月)、検査で副腎に大きながんが見つかったと明らかにした。すでに全身がんであることを明かしていて、「薬も飲まず、何もしない」と話しているが、来週にも副腎がんの治療を受けるという。
入院せずピンポイント照射で放射線治療
「検査には1年半くらいいってなかったので、向こうからそろそろおいで下さいというんで、行ったんです」と笑う。九州の医療施設で放射線治療をするが、入院はせず「1日10分くらいね」。ピンポイント照射で今度が3度目という。わざわざ九州というのは、「その技術がそこにしかないので。東京にはない」
見たところ、病気とは感じさせない。「もう、がんになってからどれくらい経つのかな。平成17年1月に手術したから、8、9年かな」と平然としたものだ。
これが乳がんだった。右乳房の全摘で、「もう心配ない?」との問いに、「そんなことない。心配はつねにあります」といっていた。現にその後も転移がみつかり、放射線治療を行っていた。
「病気は自分がやって来たことの結果。出くわしたのはありがたい」
取材する記者に「あなたのお腹出てるの、そろそろ生活習慣変えといた方が…、出ますよいろいろ。みんなそれぞれ、自分のやってきた結果だからね、病気は。やってきた、飲んできた、食べてきた結果。そう思えば先の計算もつくし」
「薬も飲まない、何にもしない。闘うってものでもなさそう。専門家じゃないからわからないが、一生懸命調べて、そこに出くわしたってことです。ありがたいことです」司会の羽鳥慎一「気丈に、というか自然体だね」
石原良純(タレント)「冷静に受け止めて、受け入れて」
羽鳥「外見はご病気なのかなというくらいで、入院もしていない」
石原「うちの叔父(石原裕次郎)はがんと戦いましたが、告知しなかった。いま変わりましたね。告知が当たり前で、患者の心構えも違った。がんとつき合っている」
青木理(ジャーナリスト)「ご本人は大変なんでしょうけど、取材スタッフに目を向けたりして、すごく魅力的というか、女優さんだなという感じがしますね」
死ぬことを別に恐れていないからだろう。すごい人だ。
(JCASTテレビウォッチさんより引用させていただきました。)
もし自分が再発したり転移したりしたら、果たして樹木希林さんのように平静でいられるだろうか?死ぬのは怖いし、辛い治療がエンドレスで続くのも、高額な医療費を払い続けるのも大変なことだ。放射線のピンポイント照射も、最先端の治療で保険適用外だし、受けられる施設も数少ない。一般人にはなかなか手の届かない治療法である。
乳がんの治療経過も人それぞれなら、受け止め方も本当に人それぞれだ。
実は私の父方の伯母(父の姉)は乳がんだったのだが、全摘手術の後、腎臓に転移して片方を摘出した。最後の最後は髄膜(?記憶が定かでなくて詳しくは不明)に転移して亡くなったのだった。しかし、発病してからかれこれ20年くらい生きたのだ。娘、息子が結婚して孫も出来、病気を忘れるくらい元気な時もあった。
その娘も50歳を過ぎた頃に乳がんになり、彼女はそれから数年して亡くなってしまった。大人になってからは会う機会もなかったので、父から聞いた話である。
親子でも違うタイプの乳がんだったのかも知れない。
通院しているといろんな患者さんに出会うが、「うちの母も乳がんだったの。」「うちの祖母も乳がんだったの。」という人もいるかと思うと、「うちは親族にがん患者はいないの。全然、ガン家系じゃなくて、乳がん発病リスクにも全然引っ掛かってないのに、なぜ私が乳がんになったのかしら?」という人もいて、本当に乳がんってわからない。
“余命”だってどうなるかは、神のみぞ知る、というところなのかも知れない。
こうなったら、寿命が来るまで頑張るしかないかな?いらないものを片付けて、身綺麗にして、日々の生活を楽しんで、生き活きと生きて行こう!と思う。