rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

久しぶりに乳がん日記・手術から4周年!

4ヵ月に一度の通院日。予約時間が朝早かったので大忙しだったが、時間通りに到着。サクサク診察は進み(触診とエコー)、「問題ないですね。」と終了。とりあえず安心。手術から4周年。治療に通うのもあと1年、かな。

昨日、日テレ系朝の情報番組“スッキリ”で、乳がんの凍結療法が取り上げられていた。

国内で乳がんの凍結療法を行っているのは、亀田総合病院の福間医師ただ1人。2006年から始めたらしい。日帰り手術のみで保険適用外、費用は35万円なのだそうだ。

癌の部分を凍結させて細胞を死滅させる。局所麻酔で出来て、患者本人は痛くも冷たくもないそうだ。術後、普通に歩いていた。あんな簡単そうな手術で本当に癌は死滅するのかな?とも思えたけど。画期的な治療法である。

他の部位の癌でも、知らないうちにいろんな治療法が開発されているようで、最近そういう情報にすっかり疎くなってしまった自分を反省した。

☆   ☆   ☆

職場で雑談している時に、話の流れで乳がんの話題になってしまい、戸惑うことが何度かあった。

乳がん検診で引っ掛かり、手術→ホルモン療法→放射線治療→化学療法(抗がん剤)→ハーセプチン と長いこと治療していた私は、抗がん剤で髪の毛がなくなっても、10ヵ月ウィッグをかぶっていつもどおりに働いていた。

なので病状から何からあけっぴろげである。隠すこともないと思っていた。その当時はまったく気にならなかった、というか、夢中だったのかも知れない。

今年の3月、45才の新人主婦パートが二人入って来た。私は彼女たちには乳がん患者だということを一切話していない。

早番は雑談をする機会が多い。朝の出勤時、昼休み、退社時。みんなおしゃべり好きなので、些細な事まで話題に上る。

「昨日の休み、乳がん検診に行って来たのよ〜。マンモグラフィが痛くてさー。ねっ、痛くない?」という話題に、「実はうちの姉が健診で引っ掛かって、乳がんの疑いがあるって。すごく心配したけど、結果は良性で、外来で切ってもらったみたいでしたよ。」と新人Tさんが食いついて来た。

うっ。何だか、どう反応していいかわからず、無表情な私。話せば長くなるし、わかってもらうのも何だか面倒くさい。古いパートさんたちは、みんな知ってることなんだけど。

昼休み、テレビを見ていたら乳がんについて特集を組んでいたこともあった。亡くなった人の話とか、なんか切ない。こういう時もちょっと困る。触れないでー、と思ってしまう。

こういう心情は私だけなのかな?と思っていたら、6月に子宮頸がんの手術をしてしばらく休んでいた同僚が、「私の病気のこと、新人さんたちにはあまり詳しく言わないでね。まだそんなに親しくもないのに、病気のコトとか知られたくないの。」と他の人達に言っていた、と聞いて納得。

癌を経験していても元気な人が多くなり、昔ほど怖いイメージはないにしても、当事者にとっては微妙な問題なのだ。茶飲み話のネタにされたりして、あまり軽く扱われたくない、という思いもあるのかな?

経験したものでないと理解しがたい想いなのかも。