rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

息子たちの自立

今年の6月。経営している小さな会社の業績悪化に苦しんだ長男は、会社をたたむことを決意した。就職活動の甲斐あって、小さな会社に採用されて働き始めたものの、1ヵ月ほどで辞めてしまった。細々と続けていた自分の会社に戻ったのだ。

心配性の夫は何かにつけて「心配だ、心配だ。アイツはこれから先どうするつもりだ?」と心配しまくっていた。

8月に帯広(夫の実家)に帰省した際も、特養ホームにいる義母に会いに行き、まずは「長男のことが心配で心配で。」と話し始めた。

すると義母は、「フン!親ばか!」と一喝。「○○だって一人前の大人なんだから。何とかしてやっていくでしょ。」と。あまりにも衝撃的な一喝にキョトンとした夫。その後は憑き物が落ちたかのように、長男のことを心配しなくなった。

「そうだよな。もういい大人だもんな。若い男なんだから、自分の力で何とか食っていくよな。」と急激に態度を変えた。私の方が拍子抜けした。

10月頃、夫が電話した時には、長男は元気そうで仕事も持ち直した様子だったとのこと。「小さいけれど株式会社だから、株主さんの了承を得ずにはたたむことも出来ないそうだ。簡単に作るからこんなことになるんだよな。アイツの将来が心配だよ。」とため息をつきながらも、自分からあれこれ言うことはやめたようだ。義母の影響力、強大である。私がいくら言っても納得してくれなかったのに。

そんな義母だが、最近は逆に義母の方が長男を心配しまくってるようで、「○○はどうしてるの?会社は大丈夫なの?片づけられない男なんて信じられない!私はそっちの方が心配だよ!」と夫に電話してくるそうだ。

「親ばか」と言い放ったのに、今頃?しかも、「片づけられない人間なんて、人間のクズ。」みたいに言ってるようで。人間性まで否定されるとは長男がかわいそう。夫も苦笑していた。

私からは連絡を取らないまま4ヵ月が過ぎた。さすがにこんな母親いないよな?と長男のことが心配になり、メールを送ってみたら、すぐに元気そうな返信が返ってきた。会社の業績は持ち直し、なかなか好調。ちゃんと頑張ってるようである。

「年末年始は仕事があるので帰れないけど、2月後半から3月くらいには、彼女の実家とうちと両方に挨拶に行きます。遅くとも来年7月頃までには彼女と結婚したい。ちゃんとけじめをつけたいと思ってます。」とのこと。

まだまだ仕事も安定してないし、結婚なんていいのかな?しかし、5歳年上の彼女のことを考えると、早い方が良いと思えるし。「この人」という人を逃してはいけないと思う。

8月に会った時に義兄が言っていた。「今の若い人たちは、金がないから結婚できないというけど、あれはウソだな。俺たちだって金はなかったけど結婚した。金がないから二人で力を合わせて頑張るんだよな。」と。世の中、金と相手と両方バッチリ揃ってる、というのも難しい話なのかも知れない。

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大学院一年生(理系)の次男。第一志望の研究室に入れて、尊敬する教授の元で卒業研究に励んでいた。理系の学部なので、夜中に私が寝てから帰ってくる日々。

9月からは就職活動も始まり、東京まで高速バスで行ったり来たり。本格的な就活解禁は3月からなのだが、その前にインターンの説明会やら、選考会やらいろいろ。大忙しだった。ゆっくり話してる暇もなく、私一人で過ごす時間も格段に増えた。

大学に残って研究者を目指す、ということもモチロン考えたという次男。「でも、果たして自分にとってそれが幸せな道なんだろうか?」と疑問を感じ、文系就職を考えてるようだ。類は友を呼ぶのか、次男の周囲では同じ方向で模索中の人も多いとのこと。

「理系くんなのにコミュニケーションが上手だね。」と言われることが多かった次男は友人も多い。昔とは違う世の中で、自分はどうやって生きて行こうか、いろいろ考えているようである。

その次男は4月から関西圏の大学に行くことになった。

研究室の教授が今年の9月からすでに転任していて、「私と一緒に研究を進めたい人は連れて行くぞ。」と言ったところ、研究室の半数が一緒に行くことになったのだ。厳しいけれどメッチャ面倒見のよい教授なのである。

卒業までの一年間をそこで過ごし、就職して東京あたりに住むことになるのかな?年が明けたら、次男の一人暮らし準備を始めなければいけない。

そして私も一人暮らし。単身赴任の夫がちょこちょこ戻って来るけど。

息子たちの本格的な自立までもう少しだ。