今年ハマったもの。
自動車の車検見積もりでガソリンスタンドに行き、そこの待合室で時間潰しに手に取った漫画。「なにこれ、面白〜い。」と夢中になって読んでしまった。
自宅に戻りAmazonで検索。評価が高くて面白そうな巻を注文した。古本屋を回ってみても少ししかなく、わりと高値だった。
ネットで検索すると「不倫漫画」という評価が多かったが、私は不倫漫画だとは思わない。一生懸命生きてきて、人生の黄昏時を迎えた人たちの漫画だ。それなりの年代、それなりの波乱をくぐり抜けて来た人たち。
主人公は美男美女ではないごくごく普通の人たち。人生観も性格も生活環境もさまざま。ここまで描き切れるのはお見事である!どブスな政治家、ブサイクで仕事も家庭もうまく行かない中年男、妻に逃げられた小説家、心に深いキズを持つホステスetc、etc。
50巻以上出てるらしいが、私が読んだのは10巻ほど。お気に入りは8、20、48、49巻。
大人の恋愛を中心に描いているので、それなりにドキッとするようなセクシー場面も多いが、心理描写が素晴らしくて、まさに“巧の技”だ。
50代、60代、いやいやそれ以上の年代もあった。場末のスナックのおばあちゃんママが結婚詐欺師に夢中になる話もあったなぁ。
男性視点で描くとこうなるのか、と意外な発見も多々ある。私の家族は夫と息子二人、実家も(すでに他界したが)父と弟の二人暮らしだったので、男系家族に女性一人。男性と女性は考え方も感じ方もいろいろ違うな、とは思っていたが、漫画で読むと(なるほどなぁ)と感じることが多かった。
機会があったらもっともっと読みたい。まだまだハマり続けそうである。