rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

女のおしゃべり

「女性脳は男性脳に比べ、右脳と左脳の連携がはるかによく、感じたことが即ことばになる脳なので、自分の感情変化にも、目の前の人の感情変化にも敏速に反応する。このため、互いの感情を察しあって共感しあうのが、女性脳にとっての対話、すなわちコミュニケーションなのである。だから、自分の身に起こったとりとめのない出来事を、会話にして垂れ流す。(中略)受ける相手はただただ共感して、受け流していけばいいのである。」(夫婦脳 黒川伊保子著 新潮文庫より)

男性のおしゃべりは問題解決のためのもので、全体を把握しようとする意識での会話が多くなる。また、女性に比べれば鈍感で細かいところまで気が回らないことが多い。男女の会話のスレ違いもこれが原因になっていることが多いようだ。女性のほうが感覚的に鋭敏なのは、赤ちゃんを外敵から守っていくために神から与えられた能力なのだとか。

「女たちは、感じたことを感じるままにどんどん言葉にしていく。逆に言えば、脳に溢れる言葉を口から出さないとストレスが溜まる。アメリカのある心理学者によれば、女性が1日のうちに言葉にしなければならない単語数は二万語とも言われる。(中略)そんな女性脳と暮らす男性脳の方は、哀しいかな、「垂れ流される言葉」にストレスを感じる脳の持ち主だ。1日せめて30分の優しい沈黙が必要なのである。」

うちの職場も女性同士の他愛もないおしゃべりで盛り上がっていることが多い。
男性社員数名プラス主婦パートと男性バイト君数名。50代の店長は頼り甲斐があるけど、短気でよく社員を叱るタイプである。主婦パートには優しい。

「まったく最近の30代くらいの男どもはダメだなー、なっとらん!!」と、気が利かない男性社員たちにガミガミ言っている。男性社員たちは、「また店長のカミナリが落ちると嫌だから。怒られないようにしないと。」と、ビクビクしてる。それを見ている主婦パートは、毎日毎日、あーでもない、こーでもない、とそれをエサにコミュニケーションを図っているようなものだ。日々の生活の中のあれやこれやもついでに喋る、喋る。愚痴みたいなものだな、と思いながらも、もう止まらない。

「女のおしゃべりなんてくだらない!」と相手にしてくれないダンナ様も多いようである。確かに、日々の出来事をただ垂れ流すかのようにエンエンと喋る人もいるし、オチもユーモアもなくてつまらない話しかしない人もいるからなぁ、と思う。うちの夫とはスカイプで日々よく会話をするのだが、取り留めもない話からニュースや政治の話まで、何でもよく喋ってくれるので有難い。

「rosaさんはすっごく真面目そうで冗談も言わない、品の良い人かと思ったら、グサグサグサグサ刺さることを言うね〜。」と店長に何度か言われたので、「すみません、気をつけます!」と謝ったら、「いや、いいよ。面白いから!」と言われた。(汗)

他の男性社員さんからは、「rosaさんが言うことって本当にそうなってしまうことが多いので、こわいから言わないでくださいよ〜。鋭いな。」と言われたり。私、いろいろやらかしてる?と思って、ハッとすることが多い。

疲れていたり体調が悪かったりすると、うまく気が付けなくて失言も多くなる。昨日も仕事帰りにパート仲間たちとお喋りしていて血液型の話で盛り上がった時のこと。「若いころ勤めていた会社ではB型ばっかりだったの。社長が面接して決めていたんだけどね。私、A型なんだけど、B型って言われるのよ。そこで感化されたのかな?」とOさんが発言。「うちの夫は家族全員B型。でも、義妹が『自分もBだけど、人にB型?って言えないわ。なんか悪い意味みたいで』と言ってたわ。」と私。言ってしまった後で、(シマッタ。こんな言い方じゃ、Oさんをけなしたことになってしまった?マズイ〜。)と思ってヒヤヒヤした。するとすかさずMちゃんが、「でも、OさんはA型っぽいですよね。」とフォロー。Mちゃんは若いけど良く出来た人である。ずっとにこやかにしていたOさんも出来た人である。私がマズイ。

職場では毎日いろいろなことが起きる。仕事上の注意でさえも、受け取り方によっては「ケチを付けられた」みたいな感じになってしまうし。事実をありのままに伝えているだけでも、受け止める方のコンディションやタイミングによっても違って来るようだ。自分も気を付けないと。感情だけでなく、ちゃんと現実を見つめないと。

ずーっと体調も良く、以前よりも丈夫になった?と思えるくらいだったのに、ここに来て胃腸がちょっと不調。自分を見つめ直す良い機会になった。