rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

燃え尽きかけた長男

数日前の朝、「◯◯法律事務所ですが、◯◯さん(長男)いらっしゃいますか?」と電話が掛かって来た。過去にも何度か電話をいただいた所だ。長男が以前使っていたiphoneを紛失し、面倒臭いので紛失届も解約手続きもせずに数ヶ月放置したため、料金滞納でソフトバンクから何度も電話があった。それが法律事務所のほうに回されたらしい。長男にはその都度連絡していたが、結局まだ放置されたまま、とのこと。

「新しい携帯に掛けても留守電で全然つながらなくて、とても困ってます。お母様の方から連絡をとっていただくことは出来ますか?」と、担当の方。「滞納ってどのくらいの金額ですか?もしかして、ものすごいことになってるとか?」「いえ、ものすごくはないですが、まぁ結構な金額です。今、個人情報保護法があって、親子であっても詳しくお伝えすることはできないんですよ。」とのこと。ええーっ、どういうことなの?ものすごく心配!!

起業した長男は仕事が忙しく、ずっと事務所の方に寝泊まりしているらしい。自宅アパートにはほとんど帰っていないので、請求書や郵便物もチェックせずに放置したままなのだろう。私などは気が小さいので、請求書を放置するなんて考えられない。すぐに支払うのに。

長男に何度も何度も電話したが留守電になっていた。メッセージも入れたがまったく電話はない。いつもはすぐに返事をくれるメールもまったく返信なし。どういうことなの?ハラハラ・ドキドキ。午後2時過ぎ、「そうだ、facebookでメッセージを送れるはず。」と思い立った。長男の記事を読むことは出来なくなってしまったけど、アカウントさえあればメッセージはやりとり出来る。送信したら、すぐに返事が来た!facebookありがたい!

「確認します。残金も聞いてみます。携帯電話は放ったらかしていただけです。」と返事。「こっちで払ってあげるから、ちゃんと連絡しなさいよ。」と私。しかし、長男は連絡を取っていなかった。翌朝、また◯◯法律事務所さんから電話があった。

「◯◯さんとは連絡取れましたか?こちらの方にはまだ何もご連絡いただいてないのですが。」「ええーっ、そうなんですか!申し訳ありません。」トホホ・・・なんて息子だ〜。

「実はソフトバンクの携帯料金の滞納分のことなんです。2012年6月から11月分で5万円ちょっとですね。11月分は機種代のみの請求ですので、そのあたりに解約手続きをされたのだと思います。」「わかりました。申し訳ありません、すぐに長男に連絡して支払わせます!!」とやりとりをして、長男に連絡。またまたfacebookのメッセージである。なかなか返事が来なくてイライラ。

「なぜいつも留守電?なぜ連絡とれない?具合が悪い?お金がない?なんだかとっても心配です。」

とメッセージを送ったら、ようやく電話をくれてゆっくり話すことが出来た。「仕事がうまく行っていない。とにかく疲れ過ぎちゃって、自分から動いて売上を取って来ようという気力が湧かなくなった。何よりも心が疲れた。ゆっくり休みたいけどそうも行かなくて。」と長男。ものすごく元気がなかった。

事業不振は3ヵ月続いていた。3月、4月、5月。システムがうまく動かず大口の契約がダメになり、最近もまた直前でキャンセルになったものもあり。それ以前は右肩上がりだっただけに落胆も大きかったのだろう。ほとんど休みも取らず、この1年近くは実家にも帰らずに頑張っていたのに。

「いざとなったら会社をたたむことも考えなくっちゃね。マイナスが大きくなって積み重なってしまうようなら。」「うん、そうだね。考えてみるよ。」と力なく答える長男。心配でたまらないけど、どうすることも出来ない私。携帯料金滞納分はこちらで払ってあげることにした。

3年間、生活費を自分で稼ぎながら大学に通っていた長男だが、3月からは苦境に立たされ経済的にかなりピンチだったようだ。「3年間、放ったらかしにしていたのだから、援助してあげるよ。」と、3月からは仕送りをしていた。今までほとんど親からの仕送りなしで1人で頑張って来たのだ(学費とアパート代はこちらが負担)。今回もまた少しお金を送ってあげた。しかし、あまり援助ばかりしてるのも、長男のためにはならないだろう。これからは厳しいようでも、やはり本人に頑張ってもらわないとな、などと考えていた。

翌朝、長男からメッセージが届いていた。前の晩、イベントをして少し収入が入って元気になってきたようで、「何とかやってみるよ。」とのことだった。まだまだ心配は絶えないけれど、ちゃんと自立して一人前の大人としてやっていけるようになるまで、母親はハラハラドキドキなんだな〜、と思った出来事だった。