rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

実家の父が踵骨骨折で全治3ヵ月!?(1)

16日(木)の夜、実家の父から電話があり、「実は脚立から落ちて左足の踵を骨折してしまって、整形外科でギブスをはめられて、全治3ヵ月と言われた。いやー、困った、困った。松葉杖を貸してもらったけどうまく使えないし、足も腫れてて痛くて。母さんが使った車椅子が物置にあったから助かった。車椅子に乗って家の中のことは何とかやっているが。申し訳ないけど、2、3日、手伝いに来てもらえないか?」と言われてびっくり。

聞けば骨折したのは13日(月)の午後のこと。田舎なので車二台を停められる車庫がある。その天井部分から角材が抜け落ちそうになってきているのを発見して、1m40cmくらいの高さの脚立のてっぺんに立ち、その角材に手を触れたところズルッと抜けてきてバランスを崩した。あっという間にコンクリートの地面に落っこちて左足を強打。あまりの痛さにしばらく動けなかったとのこと。同居している弟を大声で呼んで助けてもらったそうだ。

元気な父は「どうせ捻挫だろう。」とその日は病院にも行かずに我慢した。しかし、あまりの痛さに夜も眠れず、翌日は指の方まで赤黒く腫れてきて、さすがにタダ事ではない感じに。近所の友人に電話して整形外科まで連れて行ってもらいレントゲンを撮ったら、「あー、こりゃあ骨折してるね。ちょっと曲がっちゃってるなぁ。全治3ヵ月だね。」と言われベッドにうつ伏せになるように言われた。

すると膝をガムテープでぐるぐる巻にされたかと思ったら、「曲がってる骨を戻すからね。」と言われて、すごい力で押されたとのこと。「失神するかと思うくらいの激痛で、途中3回叫んだ。待合室にまで聞こえていたらしい。いやー、78年の人生の中で自分史上最高の痛さだった。」と父。そしてギブスをはめられたとのこと。

「運悪く、冷蔵庫の中も空っぽで食料もあまりない。お前が来てくれて、買い物をしてくれるだけでもとても助かるんだが。」と父。普段、めったに弱音を吐かない我慢強い人なので、その父が頼み事をするくらいだから、余程困っているのだろうな、と思った。しかし、仕事を休むとなると周りにすごく迷惑を掛けてしまう。16、17日はもともと休みだったので良いが、土日はスタッフが少なくて忙しいので休みにくいのだ。しかし、この異常事態では行くしかないだろう。

実家は父と弟の二人暮らし。弟は精神的な病気持ちでひきこもり状態である。5、6年前にアルバイトも辞め、車の運転もしなくなった。私の家族とも普通にコミュニケーションが取れるし、見た目ではどこが?という感じで病気としては軽い方なのだろうと思うが、ほとんど一日中家の中だけで過ごしている。だから、こういう時に本当に困るのだ。

「オレの育て方が悪かったんだよなぁ。だから、何も出来ない奴になっちゃって。」と父。今までは元気な父が1人ですべてをこなしていた。しかし、それではこれから先が思いやられるのである。弟にはこの機会に何でも出来るようになってもらわないと。甘やかしは愛情ではないのだ。

「仕事はシフト制で土日出られる人も少ないから、休みを取ると迷惑掛けちゃうけど、こんな時は仕方ないね。今は夜だから、明日店長に電話して頼んでみるわ。」と私。しかし、うちの実家はかなりの僻地なので、新幹線→ローカル線と乗り継いでいくとかなり時間が掛かったはず。だから今までは、いつも父に途中まで車で迎えに来てもらっていたのだった(片道1時間くらい)。

それが、今回調べてみたら、新幹線スーパーこまちで一時間半、それからローカル線の急行で一時間半。待ち時間がほとんどないやつだと、三時間で実家の最寄り駅まで行けることを発見。そこから徒歩15分。なんだ、近いじゃん!今まで知らなかった(恥)。

翌朝、「今日、これから行くから。こうなったら仕方ない、会社には後で連絡する。他のスタッフもお父さんが血を吐いて倒れて病院に運ばれたり、お母さんが手術したりとかあるから。困ったときはお互い様だからね。」と父に連絡すると、ほっとした様子だった。

ひとりで実家までの旅って、何十年ぶりだろう?いつも息子たちと一緒だったり、夫と一緒だったり。しかも、ローカル線で最寄り駅まで、というのも今まで無かったことだ。最寄り駅を降りて実家まで歩いて行くというのが、ものすごく新鮮で、何か強烈に“ふるさと”というものを意識した。私もやっぱり年を取ったんだな、と思う。