rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

嫁はつらいよ

今年は夫が勤続三十年(53歳)ということで、会社から特別休暇をもらえることになった。

突然、「海外旅行にも行けるぞ。」なんて言われたが、節約生活を続けていた身には全然ピンと来ない。話し合いの結果、6月に2人で夫の実家がある北海道・帯広に行くことになった。私は6年近く行っていなかったと思うので、これは絶好のチャンスなのだ。

夫が単身赴任中なので、東京で合流してホテルに一泊し、翌朝の飛行機で行き帯広で三泊。また東京に戻って一泊して翌日それぞれに帰宅、というスケジュールだ。6月は私のパート先はあまり忙しくない時期なので、無理を言って5日間休暇をいただくことにした。

姑は脳卒中の後遺症で左半身麻痺になり、特養ホームで暮らしている。口から食べることが出来なくなり、そのストレスで鬱になり薬を飲んでいたが、うちの次男の大学合格を聞いてから見違えるように元気になったとのこと。

その姑が、私たちの旅行の話を聞いて、嬉しさのあまり三日連続で電話を掛けてきた。
「いつ来るの?あら三泊しか出来ないの、それは残念だね〜。ところで、ローザさん、体の方は大丈夫なの?」
「もう全然大丈夫ですよ。元気です!髪の毛もちゃんと生えてカツラも取れたし。バリバリ仕事してます。」
「そうなの、良かったわ。じゃあ、飛行機で着いたその日に移動して、みんなで温泉行こうか?○○たちと(兄夫婦)ホテルに三泊してもいいわね!」

えっ?( ̄□ ̄;)!!
着いたその日に移動して、ホテルに三泊・・・。うわっ、ハードスケジュールじゃん。
元気になったことを強調しなきゃ良かったかも。(;^_^A  お姑さんのお世話もあったわね。

「えーっと、車一台じゃ足りないわね。二台で行って、ホテルの予約もしないと。」と姑はあれこれ考え始めた。
「お母さん、私が決めるわけにはいかないので、あとはお兄さんとうちの人に決めてもらえば・・・。6月だし、まだ2ヵ月も先のことだから、今から急がなくても。」と言ったものの、姑の気持ちはすっかり浮いちゃってる。

温泉旅行・・・ああ、胸の傷が・・・。とちょっと気になったり、元気になったとは言っても、あまりにもバリバリなスケジュールを立てられそうになると、やはり自信がなくなる。この微妙な気分、乳がん患者ならわかってもらえるかな?一般人とちょっと隔たりを感じてしまうな。

6月だとまだハーセプチン治療中ということもあり、「ちょっと自信ないわ。疲れすぎるようなことは避けたいわ。」と夫には伝えた。

昨夜、仕事から帰った夫とSkypeで会話していたら、夫の妹(夫は三人兄妹)から電話があった。電話口でだんだんキレそうになる夫。
「どうしたの?」
「それがさあ、苫小牧のおばあちゃん(姑の母親)が百歳の誕生日近いから、この機会に妹が一緒に連れて行くとかなんとか言い出してさあ。まったく、お節介だよな!そんなことしなくてもいいのに、何だか話が大きくなってきちゃって〜。」

夫の妹は千葉にいるのだが、せっかくだから自分も会いに行きたい、せっかくだから苫小牧のおばあちゃんも会わせてあげたい、と気を使っていろいろ考えている様子。

夫はササッと帯広に行って、自分たちの行きたい所でゆっくりのんびりしたいと思っていたようだ。

妹の気遣いもわかる。そういう風に考えるのはアリだと思うので、それを怒るのもどうかと思う。だけど、話が大きくなりすぎると、ゆっくりのんびりというよりは、気を使う旅にもなってしまいそう。

「ものすごく疲れるようなことは避けて通りたい」というのが、乳がん患者としての本音でもある。バリバリ元気になった、とは言っても、やはり疲れやすくはなっているんだよね。ちょっと頑張りすぎると、元に戻るまでが辛い時もあるんだよね。

嫁の立場・・・とほほ。夫と妹の仲はどうしたらいいものかしら?血液型占いに科学的な信憑性はないというものの、夫の家族は全員B型(!)なので、それぞれに突っ走るから困るのだ。O型の私は間に入ってなだめる役なのだ。