rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

ハーセプチン14回目

ハーセプチン14回目投与のため病院へ。

(抗がん剤初投与から1年経ったんだなあ、病院への愛着も湧くというものだわ。)すっかり通い慣れた病院への道を歩きながら、そんなことを考えていた。

今日の針刺しはいつもの女医先生ではなく、初対面の若い男性ドクターだった。「代理の○○です。どうぞよろしく。」と挨拶されて、「今日の体調はいかがですか?どこか具合の悪い所はありませんか?」と聞いてきた。

若くてイケメン♪30歳前くらいだろうか。さわやかでキリッとしていて、しかも真っ直ぐ目を見て話してくれる。カッコイイ上に実直で誠実そうな雰囲気で、これはファンクラブが出来そうだ。

最近、草なぎクンが37歳の研修医を演じるドラマとか、昨日の夜は美容外科クリニックを舞台にしたドラマとか、医療ドラマが多いので印象がダブってしまう。若くて一生懸命なドクターっていいな。

その後、看護師さんとの面談。

手術入院の頃から何度も顔を合わせている馴染みのナースさんだった。私の母は(9年前に他界)“ぽっちゃり”を通り越して“でっぷり”した体型だったので(絶対似たくないな)、ふくよかな体型の女性を見ると何だかすごく安心出来る。今日のナースさんは頼りになるベテランさんで、ついつい話が弾んでしまった。

「私はスギ花粉症なんですが、今年はいつもの年よりずっと症状がひどくて。ハーセプチンと何か関係があるんでしょうか?」
「多分、たまたま花粉症がヒットしてひどく出たんじゃないかしら?私の周りでも、今まで症状がなかった人がひどく出たりしているよ。ローザさんにとっての、当たり年だったのね。ハーセプチンとは関係ないと思うよ。」
「あら?ローザさん、今日は若い子がするみたいにピンクのアイシャドウを大胆に入れてきたのかな?と思ったんだけど、それってアレルギーで腫れてたの?前はブルー系だったのに、と思ってたのよ(笑)。」
「腫れて赤くなってるんですよ〜。」
というわけで、血液検査の結果もEOSの数値が高くなり、しっかりアレルギーの反応が出ていた模様。ハーセプチンとは関係ないようだ。

髪の毛のことも聞いてみた。
「天然パーマみたいになっちゃってすごいんですけど、これって伸びたら元に戻るのかしら?」
「ああ、ほとんどの人が天然パーマになっちゃいますね。多分、そのまま・・・じゃないかしら。ははは。猫毛になっちゃって困る人もいるみたい。それが嫌でストパーかけちゃう人もいるくらいですからね。」
そのまま?!やっぱりそうなのか・・・。元のサラサラストレートに戻れないってのは、ちょっとがっかりだわ。

それ以外に何か気になることや痛い所はないか、と聞かれたので聞いてみた。
「両方の乳房がチクチクっと痛むことがあるんです。たまにだし、だからどうした、というほどでもないんですけど。気にしないでいると忘れるくらいのものですが。」
「そうですね。もう少し様子を見てみましょうか。」
じゃあ診察へ、ということにはならなかった。もう少しお預けである。

「息子さんの新生活の方は大分落ち着いたんですか?ほっとしましたよね〜。」と世間話に花が咲いた。
「でもローザさん、ここまで来るの、長かったよね。1年半近く、ですものね。ハーセプチンもあと4回という所まで来たのね。ゴールが見えてくるとほっとするでしょう。患者さんの経過って、一人ひとりみんな違っていて、誰一人として同じ人っていないんですよ。でも、ローザさんはいつもとっても前向きで、すごく元気になられたから、私もとっても嬉しいです!本当に良かった〜、と思います。」
ナースさんにそんなことを言っていただいて、私も嬉しかった。
「いえいえ、みなさんのお陰です。ありがとうございます。抗がん剤治療中は大変なこともありましたけど、何とか仕事を続けて来られて、今は全然大丈夫な感じです。辞めずにやって来て、本当に良かったな、と思います。」とお礼を言った。

他の患者さんたちの経過ってどうなんだろう?ハーセプチンになってからは、サッと点滴して帰るだけなので、他の方との接点がなくなった。毎回、「不安なこととか困ってることとかありますか?」と聞かれるけど、特別ないのだ。普通はもっと落ち込んだり悩んだり、不安に思ったりして、ナースさんに相談したりするのだろうか。

今、私はすごく元気で体力もある。体重増加が悩みの種、というくらいだ。取り立てて「すごく前向き」というタイプでもないと思うんだけど、なぜかとっても元気印のような印象を与えてしまうようだ。

ハープチン、よく効いてくれー。私の体から、全てのガンの芽を追い出してー。と祈るような気持ち。とりあえず元気。医療者のみなさんのサポートには感謝。