今週末、大学入試センター試験が始まる。いよいよ次男の受験シーズンがやって来た。今日までの3日間、予備校で直前講習があった。先生たちの指導にも熱が入る。
「いいかい?すべてを完璧にこなそうと思うな!完璧にやるなんてことは無理なんだ。人間と言うのは間違いをしでかすもの、と思ってのぞんだ方がいい。完璧にやろうと思うと、何かでつまずいてうまく行かなかった時に、パニックに陥って全部ダメになってしまうことがある。ミスしても当然、と思っている方が、後で立て直す時にラクになるんだ。」
先生の示唆に富んだ言葉だ。何だか、人生にもそのまま当てはまるようでハッとした。私も日頃から、「すべてが上手く行くなんてムリだよなぁ。」と思うことが多かった。本人がどんなに頑張っても、努力だけではどうにもならないことはいくらでもある。
多少ミスしても間違っても、その人にしか出来ないこと、その人が一番得意な部分で輝いていければいいんじゃないか、と思うのだ。
予備校の先生たちも一浪二浪してる人が多く、人生経験豊富で個性的で、話が面白い人が多かったようだ。今日もセンター試験直前でガチガチに緊張しそうな生徒の前で、自分の過去の恋バナなどを披露して笑わせてくれたようである。
次男は受験勉強と一緒に、とっても貴重な人生勉強をさせてもらったようで、それだけでも十分に予備校に通った分の収穫はあったと思う。素晴らしい人生の先輩たちに巡り合えただけでも。
センター試験になると、毎年必ず数人は「眠れなかった」と訴える生徒がいるとのことで、こんな話もしてくれたようだ。
「眠れないことを気にして、眠れない、どうしよう、どうしよう、と焦って悪循環になることが一番いけない。眠れなくても緊張感があれば、試験はちゃんと出来ます。心配しないこと。私なんか、年に二、三日は仕事が忙しすぎて徹夜することがあるが、ミスもしなくて大丈夫だから。眠れない時は寝なくても大丈夫。」
なるほど。私は眠れないことはほとんどないけど。受験生は緊張もするし大変だよね。
昨年の受験シーズンにYahoo!知恵袋を使った件で有名になった予備校(多分)。いやいや、とっても良い先生ばかりだった。
というわけで、私の頭の中は次男の受験のことでいっぱいである。乳がん関係はちょっとお休み。母としては、おいしい料理を作ってあげることくらいしか出来ないけれど。日本全国でそんな思いを抱いているお母さんがいっぱいいることだろう。