rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

震災後・職場の復旧作業

4月5日(火)、職場復帰。他のみんなは前の週からぼちぼち復帰してる。震災後、職場に足を踏み入れたのはこの日が初めて。

店舗は2階建てだが、2階の天井板はすべてはずされて、断熱材と骨組みのみとなっていた。修理業者が足場を組み、作業している。資材を運んだりしているので危ない。もちろんエアコンなどは使えないし、天井の蛍光灯もない。底冷えする中、みんなぶくぶくと厚着して、工事用のライトで照らしてもらいながらの作業。

「危ないから、みんなヘルメット着用して!」というわけで、ヘルメット姿。寒さに震えながら、商品の棚卸しをした。本来ならば、年度末の三月は業者に依頼して、店内商品をひとつ残らず棚卸しする予定だったのだが、その予定は3月15日だったので、震災で不可能になってしまったのだ。

トイレに入ってびっくり。壁に亀裂が入っていて、壁紙もあちこち切れてぼろぼろ。1階の商品には、天井板からの粉が降りかかり、白くなって使えないものも。ガラスの破片があちこちから出て来ていた。

昼休みは外でみんなでお弁当を食べた。やはりここでも話題は震災のことばかり。

4月6日(水)。2階の棚卸しで出来る範囲のものは終わったので、この日は1階の商品の掃除。1階の棚卸しは先週終わらせたらしい。

棚の上のものも、脚立を使って、一つ一つ雑巾で拭いた。スタッフの人数も増えたので、わりと作業はスムーズに進み、夕方には大分きれいになった。

こんな時だからこそ、必要なものもあるのでは?ということで、店頭の入り口のみで少しだけ販売もしていた。店内は修理業者が作業中で非常に危険なので、まだまだお客様を入れるわけにはいかないのだ。

スタッフが作業中に、頭にタオルを巻いたジャージ姿の若い男性が、キョロキョロと歩き回っていた。私は修理業者かと思っていたのだが、一般客だったらしい。いつの間にか店内に入って来ていたようだ。

「お客様!危険ですから、中に入らないようにお願いします!販売は店頭のみとなります。ご理解くださいませ。」と、男性社員が追いかけて来た。

「なにー、なんだと!!少し前に売ってた商品を探してるんだ。どこにある?お前じゃだめだ、店長を呼べ!!」
男性はかなりイラだっている。私たちの方へも話し掛けてきて、Tちゃんが丁寧に対応していた。

店長がやって来て、「申し訳ありません。その商品は多分売れてしまったようです。お客様、大変申し訳ありませんが・・・。」と、これまた丁寧に対応した。
「ちっ、わかったよ。」男性はあきらめて帰って行った。

男性が探していたものは、なんと“ポップアップトースター”。「パン入れて焼いたときにポンっと出るやつ。あれはどこにある?」と、必死の形相で探していたのだ。いろいろ理由はあるのだろうけど、怒鳴らなくてもいいんじゃない?

と、まぁ、そんな騒動がありながらも、スタッフは一丸となって店の復旧に尽力している。以前より、“仲間”という意識が強固になってきたように感じられる。

この後、修理補修しなければいけない場所には業者が入ったままの状態で、1階は部分的に仕事を再開していく予定なのだそうだ。とりあえず前に進もう!

店頭で販売しているものはほんの少しだけだけど、それでも結構売れている。必要なものがいろいろあるようで、常連客も店内に入りたくてパタパタしている様子。

以前より、熱い情熱を持って仕事にのぞんで行けそうだ。