rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

何のために学ぶのか?

私はボンクラな人間である。

地方のド田舎の公立高校を卒業し、「これからはコンピュータが花形産業だから。」と、親に勧められて、コンピュータ系の専門学校に一年だけ通い、卒業後は地元の中小企業に就職し、営業部の事務員として働いていた。

父が地方公務員だったので、大学に行くほどの余裕がなかったということもあるし、高校時代は新興宗教の活動に熱心になっていたために、成績が下降の一途をたどったということもある。

親戚関係の揉め事が多く、伯母たちとの人間関係のいざこざで、母がいつも心を痛めているような家庭だった。私が新興宗教にハマった理由も、少なからずそこにあるようにも思えた。

安定した環境で勉学に励める、というのは大切なことだと思う。

あの頃の自分に戻れたら、必死になって勉強するなぁ、と思う。地方にいると、高度な教育を受けるチャンスも少ないので大変ではあるが、少なくとも昔よりは一生懸命に取り組めると思う。

そんな私から生まれた息子たちは、よく勉強する子に育ってしまった。

(rosa8719さんはどう見てもボンクラで普通な感じなのに、なぜ長男さんがあんな大学に現役で合格しちゃったのかしら?きっと何か秘密で実践してることとかあるんじゃない?)

と、思う人が多いらしく、それなりにさぐりを入れられたりもする。

「うーんと・・・。でもね、私は息子たちには、『勉強しなさい』って、ほとんど言ったことがないのよ。」と答えると、

「えーっ、なぜ?なのにどうして???」と、さらに疑問をぶつけられる。

ただ一つ言えるのは、どんな有名塾に通っても、どんな進学予備校に通っても、結局、最後は本人のがんばり次第だということだ。勉強で伸びるのは、自発的に頑張れた子だけなのだ。

身の回りには、教育熱心なお母さんたちがたくさんいたが、私が一つだけ気をつけていたのは、「自分で考えられる子に育てよう。」ということ。

答えをすぐに教えるのではなくて、「どうしたらいいと思う?」と、日常の些細な事柄も自分で答えを探させるようにした。

「何のために学ぶのか?」
について、今日は息子たちとしばらく語り合っていた。

「やっぱり、“知的探究心”かなー。何か調べてわかると、その先に自分の知らないことがさらに広がっていて、それをもっと深く掘り下げたくなる。それがわかった時が気持ちいい!」

「中学時代、好きになった女の子が、みんな頭の良い子ばかりだった。対等なレベルになりたくて、一生懸命勉強した。」

「負けん気かなー。わからないとすごく悔しい。負けたくなくて必死に勉強した。」

二人とも、もともと勉強するのは好きだったようで、「えっ、何のために?難しい質問だな。」と、戸惑っていた。

「でも、一番いけないのは中途半端なことだと思うよ。勉強だけじゃなくても、その人に向いてる所で一生懸命にやればいい。例えば、勉強が全然ダメでも、キャバクラとかホストクラブとかで儲けてる人もいるし、スポーツの方ですごい人もいる。中途半端な人よりは、どこか飛び抜けてるものを持ってる人がいいよね。」と、長男。

ボンクラな私は、息子たちが頑張ってる姿を見るのが嬉しい。お盆期間中も仕事はずっと忙しいけれど、息子たちの学費を稼ぐために、また老体に鞭打って(?)頑張ろうと思う。