私は花粉症歴24年の大ベテランである。
ニュースで「今年は花粉の飛散量は少ないようです」なんてやってても私には関係なく、例年通りの症状はしっかり出ていた。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、まぶたの腫れ。鼻づまりがあまりにもひどくて、夜中に目がさめることも度々あったし、目の痒さはパンパなくて、目玉を取り出して洗いたくなるほどだった。いつも目の周りは真っ赤になっていた。
そんな私なのに、どうしたことだろう？今年はほとんど花粉症特有の辛さがない。「治ってしまったのかしら？」と思うくらいである。
外出時にマスクも着用せず、いつもどおり。洗濯物は室内干ししている。予防的に目薬や点鼻薬は使っているが、気が向いた時だけ。何より「辛い」と感じるほどのことがない。
唯一、困ったのはショーツのゴムかぶれで、下腹部のあたりが痒かったことだ。昨年の10月頃もそうだった。原因は同じショーツ。もう大丈夫だろう、と思って着用していたが（5枚組でまだ残りがあった）、やはり私の肌には合わないものらしい。痒くてボリボリかいていて赤くなった。
一週間ほどラナケインを塗って様子を見てみた。頭皮にもポツポツと湿疹が出ていたので、これはやはり花粉症的なものなのかも知れない。
アレルギー性鼻炎用の薬が残っていたことを思い出し、飲んでみた。すると、下腹部の痒みも頭皮の痒みも大分ラクになった。
花粉症歴24年の中で、こんなに今の時期をラクに過ごしたことはない。「トシをとれば治る」という話もあるそうで、「細胞がアレルギーを起こす元気もなくなる」とか、「免疫力が弱くなるから」とかという説もあるらしい。（真偽のほどは不明）
喜ぶべきか悲しむべきか。更年期で体質が変わってしまったのか？私の場合は今の方が丈夫になった感じなので、ちょっと得した気分である。
