rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

通院日

今日は3ヵ月ぶりの通院日。

知ってる人には会わないだろう、と思って行ったのに、乳がん手術入院の時、近くの病室にいて仲良くなったKさんとSさんに会えた!もう1人のSちゃんは他のクリニック通院組だし。2人に会えるなんてすごい偶然。

2人ともホルモン治療中で、ノルバデックスの服用とゾラデックス注射を継続中。Sさんは5週間ごと、Kさんは4週間ごとの通院なので、さらに3ヵ月に一度の私と顔を揃えるなんて、信じられないような確率。しかも、同じ時間に居合わせるとは。

9時の予約だったのに9時ちょうどくらいに到着した私(8時半迄に来るように、と書いてあったのに)。2人はその時間にすでに診察を終えていて血液検査に向かう所だった。

私は診察前に血液検査室に行くように言われたので、そこで3人でしばらく喋った。壮絶に混んでいて、座る所もなくて立ってる患者多数。月曜日が祝日だったので、その分今日に雪崩れこんでいるらしい。1時間15分くらい待たされた。

Kさん、Sさんと話し込んでいたら、後ろの席の女性が、「お話中、失礼なんですけど・・・もしかしてrosaさんじゃない?私、わかるかしら?Sです。」と声を掛けてきた。

いやぁ、びっくり。24歳まで働いていた会社で先輩だったSさんの奥様だった!同じ部署の5、6人でご自宅に招いていただいたことがあった。

とても料理上手な奥様で仲良しご夫婦である。Sさんご夫婦とはなぜか縁があり、私のパート先でも十数年ぶりにバッタリ会ったり、スーパーで買い物中もバッタリ会ったり。住んでる場所は全然違う地域なのに、不思議なものである。

「ここにいるってことは?何科に通ってるの?」と聞かれて、乳がんのことを話すと、「私も乳がんなのよ。もう10年過ぎたから、今は1年に一度検査に来ているの。10年経ってから再発する人もいるからね。私の知り合いも8年で再発したのよ。」とのこと。1年に一度の人ともバッタリ会うなんて、本当に今日は偶然が重なった。

放射線も、ホルモン療法も、抗癌剤も、ハーセプチンも。私は全部やったんですよ。」と言うと驚かれ、「ええーっ、そんなに悪かったの?」と言われた。10年前の治療とは全然違うようだ。

「私たちもね、抗がん剤はやったのよ。弱いのと強いのと二種類あって、私は両方やったわ。2回だけね。強い方は赤い薬で。もう気持ち悪くて、何も食べられなかったわ。rosaさんはどっちをやったの?」てな具合である。

「私たちの頃はね、手術後の入院中に他の病院に放射線受けに通ったのよ。着替えて地下鉄に乗って・・・。」えーっ、今だと「手術のキズが落ち着いてから」なんて言われるのに。

Sさんは多分私より10才上くらいだと思うのだが、こうして“10年経つけど元気”という人を間近に見られるというのは、とても心強く感じられるものである。

ようやく採血まで終わり、外科の外来に戻った。超絶混んでいるので、今日は1日がかりか〜、とウンザリしたのに意外にあまり待たずに呼ばれ、11時15分には診察終了。会計も大して混んでいなかった。

診察もサクサク。エコーで乳房、脇の下や鎖骨のリンパのところまでじっくり診ていただいた。異常なし。ノルバデックスを処方してもらう時、「5年間のうち、まだ2年半以上ありますからね〜。」と主治医に言われた。そうなのだ、まだ折り返し地点にも到達していないのだ。

それにしても、3ヵ月に一度だと、自分が患者だという意識も薄れてしまい、ごくごく普通な感じで日常を送れてしまう。

しかし、その日常がどんなに貴重な日常なのか、経験した人達はみんな心に深く刻み込んで生きているんだよな、と思う。