大学生の長男が、春休みでいきなり帰ってきた。「忙しいから帰れないと思う。」と言っていたのに、帰って来てくれるのはやはり嬉しい♪それなのにそれなのに、非常に些細なことで、夫との間でひと悶着。
会社の健康保険証書き換えの時期にあたり、「新しいものを送付するから、古いほうをすぐに送り返して。期日までにしないと、書類を提出しないといけなくて大変になるから。」とのことだったので、私と次男の分はすぐに送り返した。長男には夫が電話で連絡をしたらしい。
その長男がいきなり自宅に帰ってきたので、「保険証はどうなった？期限が迫っているのに。」と夫が心配して電話を掛けて来た。「やばっ、アパートに置いてきた！」と長男。ここで夫がキレた。
大体お前は自己管理がなってない、アパートの部屋だって大丈夫か、自炊はちゃんとやってるのか、あれほど言ったのに、オレの電話なんて適当に聞いていたのだろうetc。日頃の不満を一気にぶつける。ガーッとストレートなので、長男の胸をグサグサーっと傷つける。長男は目に涙をためて2階の部屋に走っていった。
長男が着てきたコートのポケットを探ってみたら、出てくるわ出てくるわ、レシートやら紙くずやら、ゴミがいろいろ。そして、財布の中身を丁寧に見てみたら、「あるじゃん、保険証。」と私が発見。
長男を呼び、夫に報告。夫はイライラ度マックスになっていて、イヤミ節全開。長男は泣き顔でボロボロ。なぜか間に入って巻き込まれてしまう私。男家族って、どうして直接言い合ったりしないのだろうか？「○○○に言ってやってくれよ！」「お父さんに伝えて！」完全に2人に振り回されてる。
夫のイライラが乗り移り、私までイライラして長男を叱り飛ばしてしまう。長男、泣く。「オレ、1人ですっごく頑張ってやってるんだよ！これ以上、どう頑張ればいいんだよ！」
夫は、身の回りのことがちゃんと出来ていない(ように思える)長男のことが心配で、「オレが鍛えないと。」と、キツイこともバンバン言ってしまうのだ。
なんだかものすごいギャップを感じる。その2人の狭間で私もイライラ。
そこへ、「ただいま〜。今日は友達とボーリングしてカラオケして楽しかった〜♪」と、ルンルン気分で帰ってきた次男。ただならぬ雰囲気に仰天。「ど、どうしたの？何かあったの？」とびっくり。私の話を聞いて、「なぁーんだ、元をただせば保険証のことじゃん。大したことじゃないのに。」と、冷静に分析。「お兄ちゃん、ちょっと考え方が飛躍しすぎ。」たしかに。
「お父さんにガンガン言われて、自分は可愛がられてないと思っちゃってるんだよね。本当は、お父さん心配性だから、ものすごく心配して言ってるのに。ちゃんと認めてるし、一目置いてるのにね。」そのとおりなのだ。私も一緒になってカッカして気を揉んだ。反省、反省。
☆ ☆ ☆
近所の友達が、近くの口腔外科もやってる歯科医院を教えてくれたので、さっそく電話してみた。すると、「他の歯科医院で出来ないと言われた親知らずの治療は、やはり当院でも難しいです。大学病院に紹介することになる可能性が高いです。」という返事。やはり、そうなのか。
今日は近所の歯科医院の予約日だったので、こちらで紹介状を書いてもらうようにお願いした。大学病院ではなく、いつもの病院の口腔外科へ。親知らずの治療をきっちりやる、ということは、抗がん剤の治療は延期せざるを得ないということだろう。キャンセルしないといけないのだろうな。
かなり覚悟を決めて、抗がん剤治療にのぞもう、としていただけに、正直かなりがっかりして気落ちしている。歯科治療のことも、親知らずのことも、全然知らなかった。ハーセプチンまでこの先の治療がまだまだ続くのに、抗がん剤まで行き着くのもまた大変。親知らずの治療も大変そう。トホホ。かなりブルーだ。
目先の見通しが立ってる状態だと、大変なときでも比較的元気でいられる私だが、見通しが立たない状況には弱いのだ。思い通りに事が運ばないとブルーになる。ううむ、まだまだ修行が足りん。
