rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

4年ぶりに帰って来た長男に「結婚は?」と聞いてみた

私の2回目乳がん発覚の話を聞いて、東京にいる長男が4年ぶりに帰って来ることになった。

 

大学在学中に起業して小さな会社を始めた長男。夫はそんな長男のことを認められず、事あるごとにトラブルも勃発。今まで、いろんなことがあった。LINEやZOOMで連絡は取っていたものの、コロナ禍もあり直接会うことはなかった。

 

最寄りの駅まで迎えに行くと、相変わらずの長男がそこにいた。4年の月日が流れても、親子だなぁ、と感じる。あいにくの大雨だったが、家の中で楽しいおしゃべりは尽きることがなかった。夫と長男もすっかり打ち解けた。

☆   ☆   ☆

翌朝、起きると夫が何やらプリプリ怒ってる。

「アイツさあ、夜中に風呂に入ったらしくて。朝起きたら、風呂のドアは全開だし、居間の照明は付けっぱなしだったよ!まったく。洗面所は換気扇も回ってなくてモワモワだ。いつもこんな感じなんだろうな。変わってないな〜。」

 

わかる、夫の気持ちも分かるが、せっかく4年ぶりに帰って来たのに、そんな怒りをぶつけちゃったら、また...と思うと、ここは回避しなくては、という思いが込み上げた。

「せっかく4年ぶりに帰って来たんだからさ。怒ったりしないで、普通に言ってみたらいいんじゃない?ここはこうしてくれないと困るよ〜、みたいに。」と、夫に言うと、「そうだな。」と何とか気持ちを抑えてくれた。ほっ。

 

「よし、今日は良い天気だな。どこかへ出掛けるぞ。どこがいいかな?」と張り切る夫に対して、「悪い。仕事で急な案件が入ったから、10時過ぎに連絡を入れなきゃいけないんだ。」と長男。ウチはネット環境が一応整っているので、リモートで仕事も出来る。忙しかったらしく、その後1時間くらい仕事に没頭する長男。

 

「せっかく来たのに、どこも行けないのかー!」と、プリプリし始める夫。何とかなだめる私。「ようやく、仕事終わったー。」と、長男が居間に戻って来て、ようやく家族揃って出掛けた。ほっ。

 

☆   ☆   ☆

雰囲気の良いお蕎麦屋さんで、冷やしとろろ蕎麦を食べながら、ストレートに長男に「ところで、結婚は?」と聞いてみた。

 

「うん。考えてるよ。彼女との付き合いも10年くらいになるかな。この前、ベトナムカフェイン中毒になって病院行ったりして、いろいろ考えた。東京に帰ってから彼女と旅行に行くから、その時話してみようと思ってる。」

おっ!結婚?!

今まで長男の口から、そんな具体的な話が出ることはなかった。そうか、とうとう身を固めるのか。10年だからいろんなことはあったけど、結婚するなら彼女しかいない、と思ったらしい。もう一緒に住んでるし。

夫もニッコリ。大賛成である。

思えば付き合い始めたばかりの頃、東京で単身赴任中の夫に一番初めに紹介していた長男。ウチにも連れて来たし、東京で一緒にランチを食べたこともある。次男にも会ってるし。家族全員大賛成の素敵な女性なのだ。彼女のご両親のところにも、ご挨拶に行かなくっちゃ。

 

にわかに湧き上がる幸せムード。

「大変なことは幸せも連れてやって来る」なんて言葉をどこかで見かけた。

大変だけど不幸じゃない。

夫のプリプリもすっかり吹っ飛んで、「またいつでも遊びに来いよ〜。」と長男を送って行った。

楽しい2泊三日をありがとう。