rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

2回目の乳がんは、想像のはるか上を行く深刻さ。

朝早く、紹介された病院に到着すると、待合室はまだ人も少なく、思っていたよりも早く診察室に呼ばれた。

 

元の主治医が電子カルテを見ながら、「こちらで術後10年検診まで受けられて、それから近隣のクリニックの方に紹介させていただきましたね。そこで術後11年の検診で、右側の乳房のシコリの細胞診を受けて、その時は良性だったと。6ヵ月ごとの経過観察と言ってたのに、それから1年半くらいサボってて、3月にその時のシコリと脇の下のリンパ節にシコリを見つけて受診された。そこで乳がんと言われた、ということでよろしいですか?」と確認された。

「はい。その通りです。」と私。

 

超音波検査と触診の後、主治医は話し始めた。

「右の下側部分のシコリは2cmくらい、脇の下のリンパ節のシコリも2cmくらいありますね。リンパ節のシコリが大きいので、肺や肝臓、骨などに遠隔転移している可能性があります。」

「今日はこれから造影剤を入れてCTを撮ります。後日、MRIでがんの広がりを調べて、PET検査もして、全身に転移していないか調べます。」

「転移している場合は大学病院を紹介します。その方が治験に参加出来たり、使える薬剤が増えたりと、治療の可能性が広がるので、患者さんにとっても利益になる。転移がない場合は、こちらの病院で治療を始めますが、術前化学療法をすぐに始める事になりますよ。」

 

恐ろしい現実をいきなり突きつけられて、ただただショック。

 

「遺伝子検査は受けてないんだよね。両側に出来た乳がんだし、父方の伯母さんと従姉妹が乳がんで亡くなってるのだから、遺伝性乳がんを疑った方が良い。保険適用で調べられますよ。」と、以前にも聞いた話をもう一度された。「高額なんですか?」と聞くと、「保険が効いて6万円くらいかな。」とのこと。「夫と相談してから決めたいと思います。」と答えた。

「遺伝性乳がんとわかると、それ専用で使える薬が良いのがあるんですよ。治療の選択肢が大きく広がるから、本当はこの場で決められると良いんだけどな。」と主治医。

何かと、検査、また検査、でお金がやたらと掛かるので、さすがに即決は出来なかった。

 

その後、看護師さんから、今後の治療についての詳しい説明と、同意書などへのサイン、などがあり、ウィッグのカタログまで渡された。ああ。またあの脱毛の日々が始まるのか。。。

 

血液検査、尿検査、マンモグラフィ、肺のレントゲン、心電図、腹部超音波。造影剤を入れてのCT検査は、午後2時半の予約になっていたが、「ちょっとこんなに待ち時間あり過ぎると辛いでしょ?」という看護師さんの計らいで、早めに入れてもらえて、12時半頃にすべて終了した。

 

造影剤を入れての検査とのことで朝食抜きだったが、さすがに事の深刻さにショックを受けて、昼ご飯は何も食べられなかった。いつも元気でよく食べる私なのに、さすがに食欲も失せてしまった。