築22年目。ウチは外壁塗装も屋根塗装もしていない。雨樋も水回りもそのまま、である。
亡き父は、「15年くらいで外壁塗装や屋根塗装はした方がいいんだぞ。そうしないと長持ちしない。なかなか大変なら、せめて屋根だけでもやっといた方がいい。雨漏りでもしたら、そこからどんどん傷んでいくから大変になる。」と、よく言っていた。確かに、実家はちょこちょこリフォームしていたので、30年経っても傷みはひどくなかった。
とはいえ、夫は単身赴任だったし、私も忙しく働いていたので、足場を組んで養生して1週間くらい職人さんが通ってくる、という状況はなかなか難しかった。
夫が定年になった頃、リフォームについて相談してみたが、「息子たちに家を継がせるわけじゃないし。夫婦でこれから死ぬまで暮らせればいいんだから、多少傷んでも住むことは出来るだろう。昔に比べると、建材や材料は格段に良くなってるんだから、今では雨漏りなんてする家もほとんどないんじゃないか?どこかマズイ所が出て来てからでいいよ。リフォーム業者なんて、怪しいのがいっぱいだよ。」と、あしらわれた。
理系なのでコスパ最優先で合理的なのだ。ええーっ、と思ったが、ネットでじっくりじっくり調べてみると、確かに同じように合理的な考えの人もいるようだった。(少数派だけど)夫の兄もそんな感じ。
数日前、義兄と電話で話していた夫。リフォームの話題らしく、声が聞こえてくる。
「いやー、うちもとうとう外壁を塗り替えることになったよ。さすがにあちこち痛んで来ちゃってさ。こりゃダメだ、ってことになった。築30年だもんなー。」
「この前、ボイラーが壊れちゃって、すんごく困ったんだ。風呂に入れなくってさー。半導体不足で入荷しないとかなんとかだしさー。1週間くらい掛かったよ。あちこち風呂に入りに歩くのも大変だ。ボイラーも30年使ったわ。」
30年!(◎_◎;)上には上がいた。
うちのボイラーは20年目に壊れて買い替えたが、その際、「20年も壊れなかったなんてすごいですよ。機械が当たりだったんですねー。よく持ちましたね。」なんて言われたのだ。それなのに。
そんな義兄の話を聞いて、夫もとうとう考えを新たにしたようだ。「やっぱり、リフォームってした方がいいのかな。」と、言い始めた。ぼちぼち考える時期に来ているのかな。お金が掛かるなぁ。