「100年開かなかった扉が開いた。」
第104回全国高校野球選手権大会で仙台育英高校が東北勢として初めて優勝した。
真紅の大優勝旗が白河の関を越えたのは108年ぶりだとか。
8月22日。
珍しくパートのシフトが連休でのんびり出来たので、試合開始前から準備万端。「今日は決勝戦を見るわよ!」とガッチリ観戦した。(地元なので。)
素晴らしい試合だった。歳と共に涙腺がゆるくなった夫は、感動して泣いていた。
私は、須江監督の優勝インタビューに心打たれた。
――今年の3年生は入学した時から、新型コロナウイルスの感染に翻弄されてきました。それを乗り越えての優勝。3年生にどんな言葉をかけたいですか。
入学どころか、たぶんおそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。青春って、すごく密なので。でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。活動してても、どこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で。でも本当にあきらめないでやってくれたこと、でもそれをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、全国の高校生のみんなが本当にやってくれて。
例えば、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、どんなときでも、あきらめないで暗い中でも走っていけたので。本当に、すべての高校生の努力のたまものが、ただただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います。
「青春って、すごく密なので。」
そうだよなぁーー。そんな言葉が飛び出すなんて。なんて良い監督なのだろう。
翌日、NHK(仙台)では夜7時半に特集番組も放送された。優勝した夜のミーティング?の様子なのだろうか。監督が部員たちに語った内容もやはり胸に響くものだった。
(後で内容を確認したら、ここに書き込めるかな?)
こういうコミュニケーションを、普段から監督と部員との間で取れているからこその優勝なのだろう。
監督自身は、「私はそんなに大した選手ではなかった。補欠の中の補欠程度のもの。」と謙遜していたが、軟式野球部の指導に長く携わっていて、日本一になったことがあるとか。
仙台育英高校野球部は、野球の名門校なので部員は80名とか。それを率いる監督ってすごい。
「人生は敗者復活戦。」がモットーとか。名言がザクザク出てくる。
あまり良いことがなかった世の中で、久しぶりにスカッとしたニュースだった。