どこでも同じだと思うが3月は繁忙期。棚卸しやら期末決算やらで大忙し。
3月のシフト希望提出前に、「繁忙期なので希望どおりのシフトにならない場合もあります。どうしても休みが必要な場合は、理由などを簡潔に記入してください。ご協力お願いします。」という文書が貼り出されていた。
結局、今回もシフト作成担当社員さんは頭を抱えていた。
Xさんは、自分が休みたい日を細かく指定し、さらに連休になるように記入していたようだ。こだわり方は前回と一緒。
そんな話を社員Rさんとしていたら、「ここに来る前にいた店でも、そんなパートがいて。やたらとシフトで文句言ってくる人だったの。土日の休みを増やせとか、平日にもっと入れろとか。そしたら、店長が『そんなに嫌なら辞めたら?』って言っちゃったのよ。」と、意外な話をしてくれた。
「店長に、こんな人手不足なのにどうするんですか!って言ったら、『辞めたい奴は辞めればいいんだ。そんなに嫌なのに無理して働くことはない。去る者は追わず、だ。』って。本当に、その辺はものすごくサッパリした店長だったの。『それで人が少なくなろうが、自分の仕事が増えて大変になろうが、そんなことはいいんだ。』って。」
一時的には大変になっても、結局残るのは本当にやる気のある人だけになり、ちゃんとそれなりに仕事も回っていく、ということらしい。
その店長は、辞めていく人を引き留めるようなことも、全くしなかった、という話だった。
「おしゃべりだし、いろいろ細かいことにうるさい人なんだけど、『去る者は追わず』という姿勢はブレることがなかったの。」とR社員。その店長はうちの職場にもたまに顔を出す人で、おしゃべりと冗談が止まらないタイプ。それでも仕事には厳しい人だった。
さて、Xさんは去って行く人なのか、それとも、文句を言いながら周りを自分に従わせてしまう人なのか。
☆ ☆ ☆
2月の土日祝日は、結局、生き残ったベテラン勢で必死に働く日が多かった。
「まるで同窓会みたいねー。」と誰かが言い、「本当ね。あれから13年?14年?」とみんなで顔を見合わせた。気心が知れてる仲間なので、仕事がとってもやりやすい。
大変な状況はまだまだ続いているけれど、このメンバーになった11月から、精神的にちょっとホッとした気分になった。
まだまだ変化は続くけれど、やるべきことをコツコツやるだけだ。