rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

「家族揃って年末年始」を捨ててみる

毎年、今頃の時期になると、夫のぼやきとため息が多くなる。

「今年も、長男次男は帰って来ないんだろうなあ。正月だっていうのに。まったく、アイツらは連絡もよこさない。せっかく苦労して大学まで出してやったのに。」ブツブツ。

 

そんなのは今に始まった事ではない。

長男はこの時期、大学受験直前合宿をやっていて忙しいので帰って来れない。そんなのはもう10年前くらいから、毎度のことだ。

次男だって、2年前の年末には帰って来たけど一泊だけだった。趣味で活動しているピアノサークルのコンサートが年明け早々にあり、ゆっくりしてられないらしい。

昨年はコロナ禍で当然帰って来なかった。

 

2019年の年末。

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2020年の年始。

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今年も同じようなことを夫に言っていた。

「仕方ないわよ。私は大晦日は休みをもらったけど、あとは元日も仕事(パート)だし。息子たちもそれぞれに忙しいんだから。2月の後半になれば、長男も少しは余裕が出来ると思うから、休みを取って東京に行かない?こちらから息子たちに会いに行こうよ!」

夫も「おお。そうだな。そうするか!」と、にっこり。

 

息子たちとは年末にZOOM会議をしよう。今でも、LINEでメッセージを送ればすぐに返信してくれるし、近況を教えあって盛り上がる。息子たちの話は刺激にもなって面白い。私はそのワクワク感だけで充分なのだ。

 

世間一般の「家族揃って年末年始」というイメージなんて捨ててもいい。息子たちが来ないなら、こっちから会いにいくぜ、と思ってる。

 

☆   ☆   ☆

数日前、夫が義兄夫婦とビデオ通話をしていた。

年末年始のことを聞かれて、「息子たちとはコロナ禍になってから、2年も会ってない。」というと、「マジでー?信じられないな。自分の子供と2年も会ってないなんて。ネットでZOOM会議?いやいや、そんなの。」と、マジで驚いた様子だった。

 

夫の兄夫婦の所は、長女夫婦、次女夫婦ともにすぐ近所に住んでいて、子どもが三人ずついる。娘二人が仕事で忙しい時には、孫たちを預かって面倒を見て来たので、6人ともよく懐いている。

 

ある時は、「今日は孫6人、全員集合していて、すごく賑やかなんだよ。」とビデオ通話して来たこともあった。

 

「俺は幸せだ。」と、しみじみ言っているのも何度か聞いた。本当にそうなんだろうな、と思う。義母を特養ホームに預けて、ずっと面倒を見てくれたのも義兄夫婦なので、義兄が幸せなのは何よりである。

 

しかし、うちの夫の胸中は少し複雑。

「孫に囲まれて幸せそうでいいなあ。」「うちの息子たちなんか、結婚出来るのかな。孫なんて、夢のまた夢だ。」

寂しそうに話すのを見て、(男の世界でもこういうのあるのね。)と思った。

 

地元に残るか遠くに行くか、子どもがいるかいないか、子どもが息子か娘か、etc...

色んな状況で全然違う環境になるのに。そこで比べてしまうのが日本人なのかな。

 

年末年始ってこういう話題が多くなるんだな、と思った。