社会派ブロガーちきりんさんは問いかける。
多くの人がさまざまな理由で、忙しすぎる生活を「避けられないもの」「自分が頑張って乗り切るべきもの」として受け入れてしまってます。でも、本当にそうなのでしょうか?この多忙な生活を脱する方法は、どこにも存在しないのでしょうか。
本質的な問題は「生産性が低すぎる」ということにあるという。今、社会が急速に「高生産性社会」へとシフトし始めている。「時間」こそが希少資源なのだ。そういう観点から、書かれている本。2016年に発行された本だが、まさに今のこのご時世にピッタリなテーマだと思った。
「生産性をあげる」という言葉は、仕事の場で日常的によく使われる言葉である。それとはちょっと違った意味で、「働く時間を減らして自分の時間を取り戻そう」ということが提案されている。
私たち女性は、「なんでも万遍なく出来る人がエライ」という価値観を刷り込まれている。「女としても、妻としても、母としても手を抜かない」という女性を賛美するメディアなどの影響も大きい。
しかし、ちきりんさんが言うには、「仕事であれ個人生活であれ、多くのことをやっているように見える人は、みんなが当然のようにやっていることをしていない」「「そのほうが人生の生産性が高いから=限られた人生の中で、できる限りたくさんの〝自分のやりたいこと〟が出来るから」とのこと。
得意なことで能力を発揮して、苦手なことは外注したり分業したりすれば良い、と。すべてを一人でやる必要はない、と。たしかにそうだ。時間もお金と同じくらい大事なもの。「最後まで頑張る場所」は厳選する。ふむふむ。
生産性を上げようと真剣に取り組むと、その過程で私たちはたくさんのご褒美を得ることが出来る。それは、
・いつの間にか成長できていること
・やりたいこととそうでもないことが、明確に区別できるようになること
・自分の人生の希少資源の使い途に関して、他人の目が気にならなくなること
この三つ。
日々、ダラダラと時間に終われる生活から、来年こそは脱出出来るかな。