rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

旅の2日目は父の七回忌法要

翌朝、雨がようやくおさまって来た所で、夫と二人で今度はテントの撤収作業。設営の時よりは手際良く、荷物や道具を片付けて車に積み込んだ。

 

さて、次はこの旅の主目的である、父の七回忌法要のためにお寺へ向かった。ちょっとゆっくりしていたら、予定を数分オーバーしてしまった。「すみません。少し遅くなってしまいました!」夫婦で平謝り。

 

ガランとした大きなお堂に、私と夫二人。住職の読経の声が響く。今時の法事って、どこもこんな感じなのだろうか。それとも、昔のように親族が集まって大々的に執り行うものなのか。いつもいつも夫婦二人だけで伺っている私たち。ちょっと申し訳ないような気持ちだ。

 

法要の後、前回忌のお札を渡して新しいお札をいただく。お茶菓子をいただきながら、住職と雑談するひとときだ。

 

「たしか、昨年おいでになった時も前日は大雨でしたね。かなりひどい雨だった。雨にご縁があるのかな?」と言われて、私も夫も大笑い。覚えられていた。

 

ちょっとシャイな住職が、うちの夫とはなぜか話が弾むようで、この地域の限界集落ぶりや、コロナの情勢や、木材価格が高騰して地元の会社が儲かってるらしい話などで盛り上がっていた。

 

「そういえば、ご親戚というとどなたでしたっけ?」と聞かれたので、「みんな秋田市に移ってしまったので、父方本家のTさんくらいですね。父の従兄弟なんです。」というと、「ああ、Tさんは春先に亡くなられましたよ。でも、コロナのこんな時期でしたからね。あまり周囲には教えず、本当にこじんまりとご家族だけでのお葬式でしたね。」と、衝撃のお言葉。

 

知らなかった!

父の闘病中も、葬式の前後も、実家を売却する時も、Tさんには本当にお世話になった。実家を売却してからは、逆に迷惑を掛けてはいけないと、顔も出していなかった。

これで本当に、地元に親戚はいなくなってしまう。後で御香典を送ろう。

 

七回忌法要を無事に済ませて、次は墓参りと墓掃除。

実家のお墓には、綺麗なお花が供えられていた。前日くらいに誰かがお参りしてくれたような感じだ。墓の周りも綺麗に草が刈られていた。ありがたいことである。娘の私は年に一回くらいしかお参りしていないのに。

 

売却した家も、家庭菜園にたくさんの花や野菜が植えられていて、家の周囲も綺麗に掃除されていた。遠くから見ただけでも、丁寧に大切に住んでいただけているのがよくわかった。これもまた、ありがたいことだ。

 

ちょこちょこと寄り道しながらドライブを楽しんで、温泉付きのホテルで一泊。

近くの居酒屋で夫と乾杯。七回忌法要が無事に終わって肩の荷が降りて、心の底からホッとした感じだ。