私の周囲を見回すと、今、更年期真っ只中の人は「暑がり」である。
「暑くて暑くてたまらないわ〜。」と、汗を拭きながらふうふう言っている。
生理が止まって早10年(乳がん治療中に閉経)の私は、ひどい寒がりだ。痩せたせいもあってか、やたらと冷えに弱くなった。
思い起こせば、今は亡き父母は、夏でも夜寝る前にパジャマの下に長袖の肌着やズボン下を着用していた。(うっそー、信じらんない。)と思っていた私が、その心境を理解する日が来ようとは。
私より5歳年上の夫は、「なんか、夜になったら肌寒くなってきたな。えーっと、タイツはどこだ?タイツ、タイツ。」とレギンスが手放せない様子。
「首元がスースーしてなんか寒い。夏用のネックウォーマー買って来たわ。」と、首にまきはじめた。
若い頃、(お年寄りはどうして夏でも首元になんか巻いてるのか?)と不思議に思っていたが、まさか自分がその心境に深く同意するようになるとは。
年齢を重ねていくにつれて、ファッションへの興味は薄くなって行く。まあ、もともとオシャレなタイプではないので致し方ないが。
「胸元が開いてる服だと、そこから風が通って体が冷えるから嫌だ。」
「ボトムスもバサバサ風が通るタイプは冷えるからやめておこう。」
「歳を取った二の腕は露出したくないから、五分袖か七分袖がいいな。肩が冷えるし。」
「あんまり薄手だと、冷房がよく効いてる所だとめっちゃ冷える。」etc...
しかも、洋服をじっくり探すことに根気が続かなくなり、(まあ、やめておこう。家にあるもので何とかするか。)という結論に達してしまう。
こんなこと考えてるのは、私だけ?悩める50代である。