藤森かよこさんの「馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。」という本を一年ほど前に知り、読みたいなと思いつつ、タイミングを逃したままだった。
何しろ、メルカリに出品されるとすぐに購入されるようで、中古でも高値が続いていて、書店にもなかなか並ばないのだ。
こちらの本は最近出版されたようで、たまっていた楽天ポイントで即購入(ケチだなぁ)。
著者は、不安な時や恐怖に駆られた時は、自分が怖いと思っている対象について、徹底的にリサーチする、という。
今回のコロナ危機が、その到来を加速させるろくでもない類の近未来や、その近未来に起きるであろう事を徹底的に調べて、それを迎え撃つための方法を考える。本書はそのリサーチの副産物、という事である。
「陰謀論」みたいな話もちょくちょく出てくる。これは単なる感染症ではなくて、世界をある方向に引っ張っていく力が働いているのではないか、と。
「Society5.0」「スーパーシティ構想」「ムーンショット目標」「ダボス会議」「第四次産業革命」「無用者階級」「グローバリズム」「ディープ・ステート」「アバター」
などなど、いろんなワードがポンポン飛び出す。
うちの夫からその手の話はいろいろ聞いていたので、驚きはしなかったが、そういう方向に進んでいるのは確かなようだ。
「第14章 コロナ危機のために女性の自殺者が増えている!」は2020年10月20日に書かれた記事。
7月からずっと女性自殺者数が増加している原因を著者が分析していた。
外出自粛や休業要請は、観光業、宿泊業、小売店、飲食店、接待業など、女性が多く雇用されている職種を直撃した。
自宅待機や解雇、感染のリスクなどのストレスも大きかった。さらには、ストレスを緩和するための気晴らしも出来ない。気晴らしに使うお小遣いもない。
一人暮らしは寂しいし、狭い家の中で家族とずっと一緒だと摩擦も多くなる。
子供の自宅学習も見てあげないといけないし、在宅勤務で家事能力のない夫に三食用意するのも大変。DVやモラハラも多くなる。
なるほどな、と思える。
「第15章 無用者階級になってたまるか!」はそんな近未来を生き抜くための方法について書かれている。嘆いてばかりいても仕方がない。さあ、これからどうする?本当に好きな事を見つけよう、というテーマだ。
なかなか面白かった。続けて、第一弾の本も読んでみようと思う。