NHK 火曜夜10時からの「逆転人生」が好きでよく見ている。昨夜の「貧困の連鎖を断て!西成高校の挑戦」は面白かった!
大阪府立西成高校は「深刻な教育困難校」と認知されていて、貧困家庭、シングルマザーなどが多く、ネグレクトされてる子供も多かった。高校を中退する生徒も多く、貧困がさらなる貧困を招くという、負の連鎖を断ち切ることが出来ない。
そこで教師たちが立ち上がり、始めたのが「反貧困学習」。って、すごくない?なんという熱血ぶり!今どき、こんな熱血教師物語みたいなことが、本当にあったのか!
「どうしたら貧困にならないか」ということを、生徒と共に考えて行動して、「就職率100%を10年間達成」なんて、凄すぎる!
「本当に困ったら、自分で調べて役所にも相談に行った方が良い。大切なことは何でも自己申請しないとダメなようになっているから、私たちはそこを教えるのです。」なんて、人生で大切な知恵の付け方を親切に指導してくれるんだなぁ。
本当にそう。大切なのは現実に即した教育で、生きる力を付けるということ。
母親が失踪して連絡先もわからず、たった1人になった男子高校生を、役所に連れて行って生活保護を受けるように手配してくれたり。アルバイト先で不当解雇になった女子高校生に、労働基準監督署に相談に行くように教えたり。17才のシングルマザーが就職出来るように導いてあげたり。
教師たちの頑張りが凄かった。
しかし、普通は、「あなたの赴任先は西成高校です。」なんて辞令が降りたら、(あんなひどい高校に?教師としての自分は終わった。)とか、悲観的になりそうなものだよなぁ。
単身赴任歴14年の夫は、大阪支店に勤務した経験もあるので、西成地区のことはよく知っていた。「ああいう土地柄だけど、人が良くて人情味のある雰囲気の所だよ。買い物しててもいろいろ話しかけて来て。ツッコミ入れたらどう返す?みたいなノリだったなぁ。」と言っていた。
逆転人生は本当に面白い。どん底に落ちた人たちが、信じられないような状況から立ち直るのだ。見ていると希望が湧いてくる。