昨日、TBSの朝の番組で、金田朋子・森渉夫妻が、フリマアプリで詐欺被害にあった件を取り上げていた。
フリマアプリかぁ、そういえば・・・と、詐欺被害ではないけど、購入者からクレームが来てビビったことがあったなぁ、と思い出したので書いておこうと思う。
今から一年半ほど前、私はメルカリに本革製のトートバッグを出品していた。
ブランディアで買ったもので、薄手でくたっとしたバッグだったので、なかなか使う機会がなく、ずっと仕舞い込んでいたものである。
なかなか売れなかったので値下げして、1600円にした途端、買い手がついた。よっしゃ!と喜んで発送前にチェックしていたら、バッグの底の部分に異物が入り込んでいるのを発見した!
布製の内袋に何かがある。ホテルのアメニティとして置いてある、歯磨きの小さなチューブみたいな大きさだ。なんなのこれ?どこから入ったの?と慌てふためいた。
内袋のポケットの小さなほつれから落ちたものらしい。よくよく見たら補修した形跡があった。縫い目をほどいて取り出してみたら、小さなアロマクリームの試供品だった。
なんとかまた縫い直して商品を発送して、一件落着、とホッとしていた。
そろそろ商品が届いた頃かな、と思ってもなかなか購入者から受け取りの返事はなかった。ようやく来たコメントは、
「到着後、商品を検品した所、内側ポケットに破れを縫い繕った後がありました。このまま使いたいので返品はしませんが、説明文には明記されていないので、一部返金をしてください。」
というもの。(ええーっ。どうしたらいいのー。)とビビリまくりながら、
「大変申し訳ありませんでした。では、500円返金させていただきます。」とコメントし、相手方からも了解をいただいた。
しかし、こういう処理ってどうすれば良いの?と分からなかったので、メルカリ事務局に問い合わせた。
「商品に不備がある」とのことで、500円を移行し、評価は行わずに取引終了、となった。取引の明細も見えないようにされていた。このあたりのメルカリの対応は、迅速で実に見事だった。感心、感心。
さて、こういう場合の収支決算。
商品代金は1600円だが、手数料10%で160円引かれて利益は1440円となる。ここから送料700円引かれ、返金で500円引かれ、最終的に手元に残ったのは240円!240円を得るための苦労、と思うと、なんとも割りに合わない。
もともと中古品で完璧なものではないわけだし、内側のポケットを縫繕ったあと、なんて、クレームになるようなことだろうか?と思うのは私の価値観。世の中には様々な考えの人がいるものである。
☆ ☆ ☆
6月にメルカリでアウトドア用のレインウェアの上下セットを購入した。
その頃の私は、登山用のちゃんとしたレインウェアが欲しくて欲しくて、お手頃な中古品をメルカリで探しまくっていたのだ。見つけた時は嬉しくて、しっかり調べずに購入してしまった。
届いて着用してみてガッカリ。
サイズ感が今のものと全然違う。やたら大きい。デザインも違う。型番を調べてみたら、どうやら15年くらい前のものらしい。
商品説明文には「使用してましたが目立った汚れスレは無いと思います。破れもなし。」とあったが、よくよく見てみたら、ジャンパーの内側に大きな目立つ汚れがあった。気がついたのは、評価して取引も終了した後だった。返品も出来ない。
レインウェアは、その後、アウトレットで正規品より少し安く買えたので不要になった。早速、メルカリに出品したが、そう簡単に売れるはずもない。
商品説明文には汚れがある事もしっかり明記して、値段を下げて出品した。
メルカリなどのフリマアプリでの取引は、やはりそれなりにリスクがあるものである。中古品取引歴の長い私でも、肝に銘じておかなければ、と思う。