rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

心配なニュースばかりで嫌になるけど、「正常性バイアス」も忘れないようにしよう

東日本大震災の後、2011年10月にNHKスペシャルで「正常性バイアス」を取り上げていた。「巨大津波 その時ひとはどう動いたか」という番組である。

 

正常性バイアス」とは、「何か大変な事態に遭遇した場合、人間は無意識のうちに、(大した事じゃない、大丈夫、大丈夫)と冷静さを取り戻して、普通に対処しようとしてしまうこと」らしい。

とてつもない災害や災難に遭うと、私たちの脳はうまく処理出来なくなり、「大丈夫。こんなの大したことない。」と思いたがり、日常と同じ生活を求めて行くものらしい。

 

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 大震災の三年後に、昔の会社の先輩たちと会った時にもそんな話を聞いた。

地震直後、Hさんのお父さんは生きていて、近所の公民館に集まって話をしていた。その中の90代の人が、「今まで90年も生きてきて、津波なんて聞いた事もないから、きっと大丈夫じゃないか?」「そうだ、そうだ、自宅に戻って片付けをしよう。」と話した事がキッカケで自宅に戻り、その後津波にのまれてしまったと。

 

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 不安からパニックになったり、やたらと神経質になりすぎるのも問題だけど、なんの根拠もなく無神経な行動を取ってしまうのも、また問題だ。

科学的なデータや根拠にもとづいた冷静な判断をしつつ、この難局をなんとか越えて行きたいものである。

 

過去の歴史でも感染症を克服するのって、かなり大変なことだったのだろうな、と思う。予防接種もワクチンもいろいろある時代で、感染症なんか怖くないような気がしていた。SARSもMERSも対岸の火事だったし。

 

長期戦になりそうである。