シフト制の職場には揉め事は付きものである。翌月の希望を出したタイミングで、陰で愚痴の言い合いになってることもしばしばである。
同僚パートが、「三日連勤まではいいけど、四日連勤は辛いわ。やりたくないわ。」「1日出て1日休んで、また1日出て1日休んで、とか、マジで勘弁してほしいわ。」「出来ることなら週によって偏りがないように、均等な感じで休みを入れてほしいわ。」などと文句を言い合うのは日常茶飯事。シフトを組む方も大変である。
シフトが出るたびに、「他の人たちは優遇されてるのに、私のシフトばっかりいつもひどい。」と愚痴を言う同僚。きっと店長の耳にも入っているだろうな。しかし、彼女は扶養内で働いてるので私より3、4日休みが多い。連休も多くて羨ましい。
「休みの希望は月三日まで」という事になっているのだが、来月、病気療養のため休みを取る人がいて、いつもよりさらに人手不足だ。
そんな中で準社員の女性が土日ばかり6回休みたいとの希望を出した。一番下の子は小学校低学年。私用などが重なりどうしようもなかったらしい。しかし、店長は他県からの単身赴任。「このままでは、土日に休みを取って帰ることも出来ないですよ。」と、頭を抱えていた。
翌日、準社員さんは店長に呼び出され、「シフトの件、どうにかならないかな?」と聞かれたらしい。「もーう、腹が立って腹が立って、私ブチ切れたわ!あんまり頭に来たから、11月いっぱいで辞めます、って言ったらビビったみたいで。そんなことじゃなくってさー、とか言い出して!」と、かなり怒ってた。
同僚Aちゃんは、「店長、本当にひどいわねー。大変ねー。」と同調して慰めていたけど、私は何も言うことが出来なかった。店長の側の話も聞いていたので、両方に良い顔をすることが出来なかったのと、彼女が土日ほとんど休むという事は、遅番の私は土日ほとんど出番になってしまうからだ。(彼女が出番の時は土日は遅番)
「今の店長はシフト組むのが下手すぎる。頭悪いんじゃないの?」とまで言っていた。水面下で仲が悪い二人。本来はシフトを出す前に相談して、彼女も工夫して譲れる所は譲るなりして、すり合わせればよかったのである。
ご主人にも理解を求めるべきだった。地元なんだから、なんとかして子供の預け先を確保することも出来たのではないかと思う。激しい感情をぶつけあうのも、どうなのだろう。
「土日の出番で遅番なんてやりたくないし。」と、ぽろっと本音もこぼれた。そうだよね。誰も遅番なんてやりたくないよね。
誰が遅番をやるかで揉めに揉めて、5年前に早番から移ってきた私。誰もが嫌がる遅番を、これから先もずっと続けて行くしかないのだろうか。
私は12月で56才になる。これから先も働き続けて行けるように、シニアにも優しい職場を探す方が賢明なのかな、と思ったりもする。
新人さんが採用されても、最初は「遅番の時間帯でも時々なら働けます」とかなんとか言うのだが、結局はあれこれ理由をつけて、「やっぱり早番の方が良いです」と言う話になってしまう。
感情論じゃない、ちゃんとした解決策を示してほしいなー、と思う。
