rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

職場でお金を盗まれた話

今から13年くらい前の話だが、当時勤めていたパート先でお金を盗まれたことがあった。

 

そこのお店は手荷物の管理体制が非常にゆるくて、ロッカーは共用(2、3人で使用)で鍵はなく、着替える時にはカーテンを引いて、という有様だった。

 

パートのシフトも1時間ごとにずれて数人入ってたり、日毎でマチマチだったりで、休憩室はかなりオープンだった。

 

その日は千円札がなくて、仕方なく一万円札と小銭を財布に入れて出勤した。仕事帰りに銀行に寄り、お金を引き出す前に財布を開いて呆然とした。

「財布に入れたはずの一万円がない!!」

ドキドキしながらお金を引き出して、帰宅してから家計簿を開いてお金を数えた。どう考えても一万円足りない。仕事を始めてまだ2ヵ月目。あまりにもショックで涙が出た。その日のうちに店長に電話で話した。

 

翌日、出社して間も無く店長室に呼ばれ、直接事情を話した。しかし。

「財布から一万円抜かれたらしい、ということはわかりました。しかし、一緒に働いてる仲間を疑うのは良いことではないから。この話は今後一切、誰にも公言しないようにしてください。」

「職場は働く所なのだから、高額の現金は持ち歩かないように。仕事中は小銭入れをポケットに入れるとか、自分自身で自衛するようにしてください。」

店長の話を聞いて、ますますやりきれなくなった。

「でもねぇ。レジのお金も合わないことが多いんだよね。五千円足りないなんてことが、しょっ中あるんだよ。数えるふりをして誰かが抜いてるんじゃないか?と実は私も疑っている。◯◯さんあたりが怪しい。」

なんと!店長が疑ってる人は、大人しくて静かで真面目そうで、よく働く人だった。そんなことって・・・。

 

私はこの時の約束をきっちり守り、パート仲間の誰にも言わなかった。その間も職場内での盗難は相次ぎ、あまりにも悪質だということで、警察に連絡することになった。

「他人の現金や貴重品等を盗んではいけません。警察に連絡します。」という貼り紙も休憩室に貼り出された。しかし、犯人は捕まらなかった。

 

ロッカーの共用も鍵なしも改善されないまま、私は8ヵ月働いてそこを辞めた。辞める直前に、パート仲間とランチに行った時に盗難事件について告白すると、

「なにそれ〜。変な話ね!言ってくれれば良かったのに。」と言われた。本当に。口止めされる意味がわからなかった。

 

☆   ☆   ☆

11年勤務している今の職場は、ロッカーは1人ずつで鍵もある。防犯カメラも何台もついている。今まではその手の事件とは無関係な職場だった。

 

詳しく書くことは出来ないが、そこでお金に関係した事件があった。

「えーーーっ、あの人が!?嘘でしょう。」とみんなが言うくらい、人当たりが良くて働き者で信用されてる人だった。プライベートでも仲が良くて良く遊んでいた人は、ショックで泣きそうだったらしい。

 

人間不信になりそうだけど、世の中では珍しいことではないらしい。警察沙汰にしないですませる、ということも。

 

二日間の連休の後出社したら、みんながドヨーンと落ち込んでいてびっくりした。ドラマか?小説か?こんなことって本当にあるんだな。