rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

意識を変えて一歩踏み出す

秋田の高校時代からの友人Yちゃんと電話で話した。何と、一年ぶりである。前回は、空き家になっていた実家の売却手続きで秋田を訪れた時。時が経つのは本当に早いものだ。

 

Yちゃんは少し前までご主人が単身赴任していて一人暮らしだった。ご主人が単身赴任から戻って来て、長男夫婦からは同居話が持ち上がり、孫ちゃんも生まれて、あれよあれよと言う間に5人家族になってしまった。

 

同じ頃、母子家庭の相談員として採用され、フルタイム勤務も始まり、超多忙な日々を送っている。たまにLINEでやりとりするくらいで、ゆっくり話すことは出来なかった。

 

「仕事で悲惨な状況で悩んでる人の話をたくさん聞くでしょ。最初の頃は、自宅に帰ってからも切り替えが全然出来なくて憂鬱だったわ。孫が生まれてからは、孫の存在そのものが、ものすごい癒しになってて。もう、本当に可愛い !切り替えがスッと出来るようになったの。成長しようとする赤ちゃんのエネルギーってすごいよね。」

「孫を見ていると、息子と嫁ちゃん、私と夫、その親、さらにその親、とご先祖様との繋がりとかを感じちゃう。どこかが欠けてても、この子は今存在してなかったんだなぁ、と思うと。見てるだけでありがたい!と思えちゃうのよ。」

 

現在1歳3ヵ月の男の子。みんなに愛され大切にされて、王子様のようだ。ちなみに、友人は全く宗教的な所のない人なので、「ご先祖様との繋がりを感じる」というのは意外な話だった。

 

「最初、同居を始めた頃は一人きりになれる時間が全然なくて。それがものすごいストレスで。一人になりたい、一人になりたい、って思ってたの。でも、孫が生まれたら毎日毎日が大忙しで、それどころじゃなくなった。今では、お嫁ちゃんと二人で頑張ってここまで育てた!と達成感があるよ。慣れるもんだね。」とYちゃん。

 

「主人に対する不平不満もたくさんあったし、お嫁ちゃんにもあったけど。人を変えることは出来ないもんね。やっぱり自分自身の意識を変えないとダメなんだと思う。その人のことを尊重してあげないとね。」

 

と、ここからは、仕事場で出会う人たちの話になった。不平不満や出来ないことの言い訳ばかりで、何度会っても同じ話ばかり繰り返す人。自分で気づいて改善点を見つけて、アクションを起こして一歩を踏み出して行く人。

 

同じような悲惨な状況にあっても、変えられる人と変えられない人がいるのだそうだ。一番かわいそうなのは本人よりもその子供。負の連鎖を断ち切ることが出来なくて、子供も孫も同じような状況下でもがいてる例も多いのだという。

 

「結局、不平不満を言ってスッキリしたように思えても、そこが本人にとって快適な居場所になってしまうと、そこから勇気を出して踏み出して、新しい世界に行くなんて出来ないんだよね。踏み出すのは、最初ものすごく大変だし辛いことが多いから。でも、それが出来るか出来ないかで、明暗はくっきりと分かれていくんだと思う。」

 

私が普段考えてることと、ほぼ一緒の考えだったので、(おお、Yちゃんも頑張ってるなぁ!)と嬉しくなった。とても元気なのも伝わって来た。

 

「解決してくれなくていいの。ただ話を聞いて欲しいだけ。」と言う人は多い。「不平不満を吐き出してスッキリしたいの。」と。

 

しかし、人生の大事な時間を、他人様の不平不満を聞くだけに費やす、と言うのはなんともしんどい話である。

 

自分で考えて意識を変えて一歩踏み出せる人。そういう人が好きだな。自分もいつもそうありたいな、と思う。