「Rosaさんは今まで楽をして来たから。旦那様が単身赴任から帰って来たら、きっとすごく大変よ。」「今までみたいに気楽には出来ないと思うよ。ご飯の準備だけでも大変。」「私の周りで旦那様が単身赴任から帰って来た人たちは、みんなストレスで体調を崩してるよ。」「リズムが全然違うから、それに慣れるまではとっても大変らしいよ。」
単身赴任から夫が戻って来る、という話から聞かされることはネガティブなことばかり。
夫は会社で「単身赴任から戻って来て大切にされるのなんて、いいとこ二、三ヶ月だぞ。最初のうちだけさ。」と言われたそうだ。
そうかー、そんなに大変なのか!と覚悟を決めて身構えていたが、そんな生活も早三ヶ月目。楽しいことの方が多くて拍子抜け?している。
一人暮らしの時は朝はゆっくり7時過ぎに起床。仕事は午後出勤で終わるのが夜8時過ぎ。一人なのでささっと簡単に作れるようなものを食べて、テレビを見ながら夫とスカイプで会話をし、寝るのはいつも12時過ぎ、という生活だった。
それが今では。毎朝6時起床。朝ご飯を作って夫と一緒に食べ、家事、買い物、夕食作りを午前中に済ませ、午後から出勤。夫は夜7時頃には帰宅してるので、夕食作りは必須なのだ。自分で食べた分は片付けてくれるので、仕事から帰ってからは家事も楽、である。食事してお風呂に入って11時頃就寝。規則正しい生活になった。
忙しい事は忙しいが、朝のうちに効率よく家事を済ませると、時間に余裕も出来て逆にいい感じ。
「なるべく自炊」(簡単な料理ばっかりだけど)を心掛けてから、体調もかなり改善された。身が軽くてスイスイ動ける感じである。
夫の高血圧も改善されて来た。「毎日こんなにバラエティに富んだものを作ってもらって。」なんて言われたけど、大した事はしてないのだ。血圧って下がるものなんだなー、と私も驚いた。
「これからは何でも二人で協力してやって行こう。」という言葉どおり、家の中の修繕箇所をあちこち直してくれたり、掃除や買い物を積極的に引き受けてくれたり。私の方こそ大助かりである。
もともと多趣味で好奇心旺盛な人なので、色々な所へ一緒に出かける事も多くなった。年を取ってからの二人暮らしはなかなか楽しい。
何事も〝案ずるより産むが易し〟だなぁ。
