rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

現代の母親

今年のGood newsの一つは、長男が義母に会いに行ってくれたことだ。

夫の実家が北海道の帯広ということもあり、息子たちを連れて行ったのは12年前。受験だ、進学だ、就職だ、と忙しくて、すっかりご無沙汰していた。義母には申し訳ないと思いながらも、月日は過ぎて行った。

長男からLINEで「仕事で北海道に行く用事があるから、おばあちゃんにも会いに行ってくるよ。」と連絡が入ったのは9月頃だったか。10月に彼女と一緒に特別養護老人ホームにいる義母に会いに行ってくれた。

「彼女がお墓参りもしたいっていうから、お墓の場所も教えて。」と連絡が来て、義兄に連絡を取り、当日案内してもらった。「今どき珍しいね。でも、ありがたいことだわ。」と義母も喜んでいた。

12年ぶりに彼女連れの長男と会えて、義母はとても喜んでいた。思いがけず親孝行が出来て、私も夫も嬉しかった。全く期待していなかったことだ。

一般的な男の子と比べると、とてもお喋りな部類に入っていたうちの息子たち。「お母さん、あのね、今日ね。」「お母さん、聞いて、聞いて。」と、毎日賑やかだった。(夫も。)

それが今はさっぱり。こちらから連絡しないとなしのつぶてである。

今年の春就職した次男も、「大変だ、キャッシュカードが不調でお金が下ろせない!」とか、「忙しくて銀行に行ってなくて、気がついたら手元に500円しかない。」とか、「IKEAでベッド買って配達してもらったら、アパートの入り口から入れられなくて返品した。なのに返金はカードなので翌月になるらしい。」とか、そういう連絡ばかり。

近所の友人も、「うちの息子、今仕事で青森に行ってるの。雪がすごいし大変だろうと思って、いろいろLINEで送るんだけど、帰って来るのは『わかった』とか、『了解』とか、たった一言だけよ!本当にもう、男の子って〜。」と言ってたっけ。

一方、子供が女の子で母娘仲良しのところは全く逆のようである。

「うちの娘はね、私に何でも喋るの。隠し事が一切ないのよ。」とパート仲間の1人は豪語していた。娘さんが付き合ってきた数人の彼氏の、家庭環境の細々としたことまで熟知している。

「うちの娘はね、難ありの人からばっかり好かれるのよ。何かそういうのを引き寄せてしまうみたい。今の彼氏も持病持ちらしくて。そういう人とは結婚しちゃダメよ、って反対してるの。でも、何でも言ってくれる娘で良かったわ。これが、親に全然言わないで相談もせずに決めてしまうような子だったら。1人で悩まれても困るし。娘とこういう関係を作っておいて良かった。」と。

娘さんは綺麗で優しい感じのお嬢さんなので、男性からの猛アプローチを受けて交際が始まる。相手方のお母さんからもとても気に入られることが多いが、相手方の親が冷戦状態で家族関係が最悪だったり、引きこもってる兄弟がいたり、相手方の親が高齢で病気持ちで将来が心配だったり、何かと束縛して来る彼氏だったり。

その都度、パート仲間は「そんな男とは結婚しちゃダメよ。」と却下して来たのだという。大切に育てて来た娘を変な男と結婚させたくない、その気持ちは分かるが、息子持ちの私は複雑な心境になることもしばしばある。

条件が揃えば「良い結婚」なのか。

世の中には、「難あり」とわかっていても、わざわざ結婚する人もいるけどなあ。「この人でなければ」と思えば、難ありでも飛び込んで行けそうなものである。

母親が決定権を持つ、というのも不思議だ。私自身、母親に何でもかんでも話して来た娘ではなかったので、非常に違和感を感じた。結婚相手くらい、自分で決めたいものである。

私なんて「大いに難あり」だ。精神的な病気持ちの弟がいたのだから。それを理由に断ったりせずに、むしろ私のことを大歓迎してくれた義母と夫の家族には心から感謝している。

息子たちには、「この人となら一緒に苦労してもいい。」そう思える人と結婚して欲しいな、と思う。