rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

がんと共存して生きる

昨日、出社したらパート先の重役さんが来店されていた。東日本大震災の復興時期、少しの間だが一緒に働いたことのある重役さんだ。

「やあ、rosaさん。久しぶりだねー。おや、ずい分痩せたんじゃない?半分くらいになったように見えるよ。」と言われ、昨年の7月に胆石で胆のうを切除した話をした。さすがに、「半分になった」というのは大げさだけど。

「胆のうを全部取ったの?胆管ではなくて?で、十二指腸に直接つなげてるの?」などといろいろ聞かれた。そういえば、重役さんはすい臓がんであちこち転移していて、大手術を経験している人なのだ。たしか、胆のうも摘出していたはず。私が、胆のう摘出後に苦しんだ話に、深い理解を示してくれたのは、こういう理由があったのだ。

2012年3月25日の記事 「膵臓がんに負けないで!」

膵臓は3分の1、胃も3分の1になり、十二指腸と胆のうは全摘。食が細くなり、回数を増やして食べているとのことだった。奥様が食事法を徹底的に調べてくれて、全部手作りして持たせてくれている、と聞いたことがある。

「ここまで元気になったのは家内のおかげだよ。」と、とても感謝されていた。

記事を書いてから6年6ヵ月。正確な手術の時期等はわからないが、もうすっかり元気なご様子である。顔色も良かった。三番目の息子さんは大学院を卒業されて、東京の研究所にいるとのこと。

私のような、ただのパートのおばちゃんにも丁寧に話しかけてくれて、体調を気遣ったり、息子たちの現在についても聞いてくれたり。いやいや、ご自身の体も大変辛かったはずなのに。病後もしっかりお仕事をされて、昇進、また昇進。いやはや、お見事です。

少し前に女優の樹木希林さんが亡くなり注目を集めていたが、全身に転移したがんを抱えながらも、素晴らしい作品作りに関わり続け、活動を続けられたこと。本当にすごいな、と思う。

がんに比べれば些細なことだが、私の胆のう摘出後の体調不良も、ここに来てようやく回復したように思う。最初の頃は肉といえば鶏胸肉か鶏ささみくらいしか食べられなかったが、最近はわりと大丈夫になった。手術から1年2ヵ月。

脂質が多いものは無理して食べたくないが、少しなら大丈夫。一気に多く食べ過ぎてトイレに通うこともあるが、以前のように苦しむほどのことはなくなった。

夜中に腹痛下痢で3回もトイレに起きた、ということもない。人間の体って、それなりに適応して慣れていくものなんだな、と思う。

見事な生き方をされてる先輩たちがいる、ということは心強いことである。