一昨日の夜、義母から夫に連絡が入った。「すごく言いにくいことなんだけどね。この前、長男くんと次男くんにあげたお祝いを返してもらいたいのよ。」「出来れば、あげた金額だけじゃなくて、もう少しまとまった金額を送ってもらいたいの。」
突然の申し出に夫は驚いたそうだが、「ようやく腑に落ちたよ。」と言っていた。お祝いのお礼を言おうとしたが義母のSkypeはつながらず、義兄に電話したら「今忙しいから。」とひどくそっけない態度。「なんかおかしいな、とは思ってたんだ。」と夫。
実は長男、次男に送られた就職祝い(長男はすでに仕事をしているので、このタイミングで一緒に)の金額は十万円ずつだった。なぜ突然?こんなに高額?と驚いた私。
義母は脳卒中で片側麻痺。特養ホームで暮らしていて、夫の兄夫婦が義母のお金の管理もしているようだ。お祝いを送るように頼んだのは義母で、現金書留を送ってくれたのは義兄。
「私が何も考えずにしてしまったことで間違いだった。○○(義兄)にももっとお金を渡さなきゃいけなかったのに。」と義母。どうやらこの一件で義兄を怒らせてしまったようだ。どうりで、Skypeが切られたままで、義母にお礼を伝えたくても伝えられなかったわけだ。
「そりゃあ兄貴は面白くなかったと思うよ。うちの息子たちに多額のお祝いを送れと言われてさ。母の面倒も全部お願いしてるのに。」と夫。しかし、お祝いそのものを返してほしいだけではなく、もっとまとまった金額を送れ、とは。
マイホームを新築した時にまとまった金額を援助してくれた義母。「義兄にも義妹にも出してあげたんだからいいのよ。」とのことだった。さらにうちの長男が大学進学の時も、「東京の大学だとお金がかかって大変でしょう。」と援助してくれた。どうやら義兄はこの件が引っ掛かっているようなのだ。
「母が出してくれたものだから、そのままもらっておいて良いかと思っていたんだけど。兄貴もこれから年金生活で金がなくて大変なんだろうな。仕方ないな。あの時の金は返そう。」と夫。昨夜のうちに送金手続きを済ませた。
お金が絡んでくると人間関係はシビアなものである。親が亡くなった後の相続で、仲の良かった兄弟がもめるのもよく聞く話だ。
一人暮らしだった父が亡くなり、葬儀や手続き等の一切合切をすべて一人でやらなければならなかった私。その当時は大変だな、と思ったが、兄弟がいる場合はもっと大変なのかも、と思った。
義母の面倒は義兄夫婦が見てくれているので、義母が亡くなったら、財産はすべて義兄夫婦に相続してもらって良いのでは、と思っていた。どのくらい残っているのかはわからないが。
私はこれからもコツコツ働いて、「お金がない」ということでみじめな思いをしないようにして行こう、と思う。
