rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

小林麻央さんの死に想う

6月22日夜、小林麻央さんが亡くなられた。

34才。5才の娘さん、4才の息子さんを遺して。可愛い盛りの子供たちと、離れがたかっただろうなぁと思う。心残りだっただろうなぁ、と。

小林麻央さんがキャスターを務めていたNEWS ZEROを、私は毎日のようにリアルタイムで見ていた。海老蔵さんと番組内の対談で出会った所も、辞める日の挨拶も、ほぼ見ていたような気がする。

1年前の海老蔵さんの記者会見から22日夜の訃報まで、麻央さんが社会に与えた影響は非常に大きなものだった。

「なりたい自分になる」「癌の陰に隠れない」「いろどり豊かな人生を生きる」

心にズシンと響く言葉の数々。短い生涯だったが一生懸命生き抜いて、見事だなぁと思った。心からご冥福をお祈りします。

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私はFacebookのとある癌関連グループ(非公開)に所属している。父が末期のガンと発覚した頃に何回か投稿したが、後はほとんど読むだけで利用している。

世の中には様々な代替療法があり、末期で余命を告げられたような状態から、奇跡的に長期生存を成し遂げてるような人たちも結構いるようだ。

小林麻央さんのことも何度か取り上げられていた。

「そのうち元気になって復帰して、この抗がん剤が効いた、奇跡だ、とか言って、広告塔の役目を果たすんじゃないか」という内容の記事を読んだ時には、暗たんたる気持ちになった。そこまで勘ぐる?必死になって「生きたい」ともがいてる人に対して失礼極まりないではないか。

訃報が報道された後も、「だから三大治療なんかやらなければ良かったのに。抗がん剤で殺されたようなものよ。それを麻央さんのブログのコメントに書いて送ったけど、わかってもらえなかった」という記事を載せてる人もいた。

他人様の治療をジャッジしたり、「これが絶対正しいのよ」と押し付けたり、挙句の果ては「広告塔」「犠牲者」「実験台」などなど言いたい放題。嫌なものを見聞きしてしまった。

代替療法もきっと試されていたと思う。しかし、それを大っぴらにすると、それこそ「広告塔」になってしまう。

高濃度ビタミンC点滴、免疫療法、水素水、陶板浴、温熱療法、ゲルソン療法etc。いろいろなものがあるようだが、かなり高価なものばかりである。中にはかなり怪しげなものもある。

自分の体の声を聴いて、生活習慣を整えて、まずは普通に健康になることから。自分で調べて納得して、他人の声に惑わされないように。あとは寿命を生ききる。必死にもがいてもがいて、それでもダメなら受け入れる。

「ガンと闘わない生き方」という説もあるが、これがなかなか難しい。その境地まで到達するにはどうしたら良いのか。

麻央さんの残したものは大きかった。