rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

空き家は傷む

一人暮らしだった父が亡くなって一年半。空き家になった実家は買い手もつかず、そのままになっている。

水道の名義変更の際、市の水道課から「長期間不在にされる時は、ご連絡いただければ元栓を閉めに行きます。使う時は三日前くらいまでにご連絡いただければ、元栓をあけに行きますから。」と言われたので、ありがたくお願いしていた。

昨年10月に行ったきりなので、半年間、水道の元栓は閉めたまま。今回、連休前の5月1日に開けるようにお願いした。すると、夕方、水道課の方から電話があり、「元栓を開けたところ、量水計が動き始めて、家の中からの水の音もすごいです。どこか水漏れしていると思われますので、このまま開けておくことは出来ません。こちらに来られるのはいつですか?その時に合わせて開けに来ます。立ち会っていただいて、水漏れの検査をした方が良いと思います。」と言われた。連休中でも来てくれるとのこと。ありがたい限りである。

それにしても、水漏れ?なんということだろう。配管がどうかしたのだろうか?夫に相談したら、「冬期間に凍結して破裂したんじゃないか?水抜きをちゃんとしないで元栓閉めたからじゃないの?」と言われて、ガーーーン。水抜き・・・たしかに。ちゃんとしてなかった。あぁ、またしても修理代が、と落ち込んだ。

配管に問題があって水が使えなければ、片付けどころではない。お風呂にも入れない。すぐに修理できるようなものなのか、どうなのか?若干暗ーい気分で、夕方頃、実家に到着。水道課の方に来てもらい、元栓を開けてもらった。

最初はどこが水漏れの原因なのか分からず、夫と探してみると、ドボドボとすごい勢いで水が噴き出している箇所を発見した。お風呂の給湯ボイラーだった。給湯ボイラーの配管に亀裂が入っていた。やはり、凍結して破裂したようだ。

寒冷地だからなのか、家の面積が広いからなのか分からないが、なぜか給湯ボイラー(灯油)が家の中(洗面所)にある。

原因がわかったので、水道課の方は帰って行った。お風呂には入れないが、他の水道は使えるので、まずは一安心。しかし、台所の瞬間湯沸かし器もダメになっていた。こちらも水抜きをちゃんとしなかったために凍結して故障したようだ。ガーン。食器洗いにもお湯は使えない。

冷蔵庫も故障して使えないし、生ごみも出ないようにしないといけないので、食料はその都度買い物するしかない。なかなか不便な空き家生活である。

☆   ☆   ☆

翌朝、早起きした夫が配管の業者を調べてくれていた。亡き父はマメな人だったので、家のリフォーム関係で支払った分の請求書などを全部残してくれていて、そこから近所の業者を見つけたとのこと。

さっそく業者に電話して事情を話すと、「それだったら、これから行って見てあげるよ。」とのことで1時間ほどして来てくれた。さすがに専門家。サイズの合う銅管とバーナーでササッと修理、すごいなぁと感心したのも束の間。事態はそんなに甘くなかった。

亀裂が入っていたのは、なんと3箇所!銅管には厚いウレタンが巻かれていて、それを取ってみないと分からなかったのだ。しかも、浴室のシャワー混合栓も壊れていて使えなくなっていた。これも、凍結して破裂したのが原因らしい。

「これは配管の問題で、なかなか大がかりだな。床下に潜って全部チェックしないとダメだと思うよ。」とのこと。結局、今すぐには出来ないので、後日お願いすることにした。実家の鍵は本家のTさんに預けているので、開けてもらって業者の方の都合の良い時にやってもらうことにした。

水抜きについてよく調べずに元栓を閉めてもらったため、凍結が原因であちこち破裂したものと思われる。父が亡くなった直後の冬は、冷蔵庫の中も片付けられなくてブレーカーも切らずにいた。それもあって凍結しなかったのかもしれない。昨年10月は冷蔵庫も故障して、中のものを全部片づけてブレーカーも切っていた。

次々といろいろな問題が起きてくるものである。

☆   ☆   ☆

「こんな状況で片づけてもどうかな?風呂にも入れないし、今回は帰ろうよ。売却価格をかなり値下げしてみて、それで欲しいという人がいたら、その時に一気に片づければ良くないか?もし売れなかったら、それはそれでいいよ。あと1、2年でオレは定年だから。別荘だと思って通ってゆっくり片づけるよ。」と夫。

実家から遠く離れた所で暮らしてるということもあり、片付け不十分なままで実家を売りに出してる私。不動産屋さんからの提案でそのようにさせていただいている。別荘だと思えば、売れなくてもいいかな?という思いもある。

一泊二日のドライブ旅行だ。

それにしても、空き店舗、空き家のなんて多いことだろう。解体もされずにひどいありさまで放置されてる建物も多い。解体するのにもお金が掛かるし、メンテナンスして売りに出すのも大変。有効利用なんて夢のまた夢、という現実がそこにはあるのだろうな。