rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

弟の三回忌

弟が亡くなって早2年。亡くなったのは7月28日だが、少し早めて連休中に法要をすることにした。長男も次男も多忙なので来られず、私と夫と二人だけでひっそりとお寺に出向いた。

1ヵ月ほど前に電話で住職と相談し17日の午前10時で予約した。15分ほど早めに到着したら、あろうことか他の御一行様とブッキング。ど田舎の静かなお寺でこんなことは、滅多にないことだと思う。

「あら、大変。」と住職の奥様が小走りで駆け回り、「ごめんなさいね。少しこちらのお部屋でお待ちいただけますか?」と座敷に通してくれた。そこで夫と二人で時間を潰していたら、あろうことか、さらにもう一組の御一行様(こちらはかなり大人数)が到着。さすがに奥様もびっくりした様子で、「ごめんなさい。こちらのお部屋に移動していただけますか?」とさらに部屋を移動した。

静かな静かなど田舎のお寺で、3組ブッキングという珍しい事態。奥様は「ごめんなさいね〜。予定の時間より、ものすごく早く来られた方と、ものすごく遅く来られた方がいて、かち合ってしまったみたいなんですよ〜。」と申し訳なさそうにお茶を入れて下さった。

その後、弟の三回忌法要は無事に終了。

いつもなら住職と世間話をしたり、仏事でわからないことを質問したりするのだが、今回はもう一組控えているので、そんな時間的余裕もなかった。「うちのじいちゃん(前住職)が電話受けるから、こんなことになってしまって。昨日来る予定だった人たちがなぜか今日来ちゃって。いやいや、申し訳ありませんでした。」と住職も苦笑い。バタバタと終わってしまった。

今回、この機会に「仏壇を処分するためにはどんな手続きをしたら良いのか」ということを聞いてみようと思っていたのだが、夫に止められた。

「お父さんが亡くなって、まだ1年も経ってないのに、いきなり仏壇の処分の話なんてしないほうがいいよ。なんだこの人?と思われるよ。そんな話は家の売却が決まって、最後の最後でいいんだよ。」と。

実家の仏壇はあまりにも大きすぎるので、自宅用に小さなタイプのものを購入して、こちらで供養しようと思っている。

古いものを処分するときに魂抜きとか、新しい仏壇への魂入れとか、住職にお経を唱えてもらわないといけないらしいので、それを聞きたかったが止められた。まあ、こんなにバタバタした三回忌では、どっちみち住職に相談することも出来なかったので仕方ない。これはまたの機会に。

☆   ☆   ☆

実家の庭は草ぼうぼう。行く前から予想はしていたものの、予想以上の惨状だった。実家のカギを預けている本家のTさんから草刈機を借りよう、ということになり顔を出した。すると、
「この前、○○さん(父の姉。父の姉弟で一人だけ生き残り)からうちに電話があってさ。実家が売れたって聞いた!とびっくりした様子だったよ。情報網すごいなー、と思ってよくよく聞いてみたら、不動産屋に出入りしている近所の人がいるみたいで。その人が言ったことが間違って伝わったらしいよ。」と聞いて私もびっくり。

「実家を売りに出してる」という話が「実家が売れたらしい」となり、「こんなに早く売っ払ったなんて!」「私は何も聞いてないし」という怒りにつながっていったようで。祖父方の本家の婆様と二人で電話で盛り上がったらしい。

伯母にも本家の婆様にも、事前に相談もせずに不動産屋に売却をお願いしたのだから、怒らせて当然だとは思う。二人ともに80代で一人暮らし。子供たちは近居でよく面倒を見てくれるようだが、やはり寂しいのだろう。

「売りに出すなんてもったいないことしないで。rosaちゃんと旦那様がこの家で暮らせばいいんじゃない?」と以前言われたことがあったので、そういう考えの人に何か言っても・・・と思い、事前に相談しなかったのだ。一戸建ての自宅があるのに、わざわざど田舎の実家に引っ越しして不便な暮らしをするわけもない。

本家のTさんは「ちゃんと売却が決まったら、連絡したらいいと思うよ。本家の婆様と○○さん(伯母)と○○さん(別の伯母の夫)、それから○○さん(従姉)にも。自分には何も教えられてない、って怒られるからね。」と言っていた。

伯母は結構怒ってるのだろうな。しかし、相談して売却取りやめなんてことになっても困る。早め早めに準備しないと、空き家なんて売れないのだ。私と夫と交代で運転して、片道約5時間掛けて行ったり来たりしているが、こんな生活をずっと続けていくのは不可能だ。

空き家のメンテナンスに苦労するくらいなら、欲しいと思う人に活用してもらえるほうがありがたい。感情論だけでグイグイ来られるのは困るのだ。