rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

悪戦苦闘

空き家になった実家の不動産登記を自力でなんとかしたい!と調べまくっているうちに4月になってしまった。

土地の所有権移転はわりとカンタンだったが、未登記になっていた建物の登記はなかなか難しい。新築された時に工務店ハウスメーカーから渡される「建築確認申請書」「建築確認済証」「建築検査済証」「引渡証明書」などの書類と「建物図面」「各階平面図」など図面が必要なのだ。

実家が立てられたのは昭和63年。しっかり者の父がこれらの重要書類を紛失するなんて考えられないのだが、なぜかどこを探しても出てこない。土地関係の重要書類は大切に保管されていたのに、その中にも入っていなかった。公図や不動産取得税の領収書はあった。

建ててくれた工務店に電話してみたが「この電話は現在使われておりません」と流れてきてガッカリ。電話帳にも載っていない。仕方ないので、実家の鍵を預けている本家のTさんに電話して、今の電話番号を調べてもらった。工務店はリタイアしたようだ。28年も経ってるのだから、当然といえば当然だ。

工務店の元店主に書類や図面が手元に残っていないか聞いてみた。すると、「いやー、それはもう・・・。でもね、家が完成した時に書類は全部お渡ししてるんですよ。図面も一緒に。お父さんがきっとどこかにしまってあると思いますよ。」とのことだった。それが見つからなくて困ってるのよ!

「建築確認申請書や確認済証、検査済証を出すのは市役所の土木事務所だから、そこに聞いてみるともしかしたら保存されてるかも知れないよ。今は名称が変わってるから調べて問い合わせしてみたらどうですか?」とも教えてくれた。

早速、建築関係を取り仕切ってる課を調べて電話してみた。「申し訳ありませんが再発行は出来ません。あと、書類の保管年数の関係で、平成6年以降でしたら確認済、検査済の証明書というのを出すことが出来ますが、平成5年以前の情報は残ってないんですよ。」とのお返事だった。そうだよね。昭和63年の情報なんて残ってなくて当然だよね。

というわけで手がかりは完全に途絶えてしまった。

新築された時に工務店ハウスメーカーから渡される「建築確認申請書」「建築確認済証」「建築検査済証」「引渡証明書」などの書類を紛失してしまった場合、「固定資産税の納税通知書」「建物の火災保険証券」「固定資産税の評価証明書」「電気、ガス、水道料金の領収書」などから2、3種類を添付しても良いらしいが、問題は図面である。

せめて建てた時の図面があれば、ネットで調べてなんとかなるかな?と思ったが、難易度はかなり高い。その図面もないとなると、素人が測量するなんてほとんど不可能だ。これはもう、地元の土地家屋調査士に依頼するよりないのかな?とも思ったり。10万円前後掛かる、いや測量してもらったら30万円、という話もあった。トホホ。

しかも、私のように実家から遠く離れて暮らしてる場合、土地家屋調査士に依頼すると言っても、立ち会わないといけない、ということにもなると思うし。なかなか前途多難である。

本家のTさんが「近所の◯◯さんの家がこの前ようやく売れたんだよ。空き家になって、何年も売れなくて悩んでいたみたいだけど。あそこも未登記建物だったんだって。未登記のままで売ったって言ってたよ。」と教えてくれた。

なるほど。古い家の場合はそれでも良いのか。相手方がキャッシュで買ってくれる場合なら、それでも大丈夫なのかも知れない。今後の登記費用をどちらが負担するか?というのも話し合えば。築28年なんて家としての価値はほとんどないのだし。

空き家を売る、という段階まで進めるのもなかなか大変。