rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

2人揃って卒業

昨夜、長男がルウを使わないクリームシチュー(長男オリジナル)を作ってくれた。

「仕事から疲れて帰ったら、『お母さん、お帰り。ご飯出来てるよ。』というのが私の理想なのよ。」と常々冗談で言ってたら、本当に実現した!!ちょっとしょっぱかったけど美味しかった♪

この3月で長男も次男も大学を卒業する。長男は在学中に小さな会社を作り、学業との両立に苦しんで6年掛かった。今は仕事も軌道に乗り、スタッフに少し任せることも出来るようになった。今まではゆっくり休むこともままならなかったので、長期(?)滞在は久しぶりのこと。

次男は4月から大学院に進学する。理系の学部なので卒論ではなく卒業研究で、前期と後期で違う研究室に配属された。11月からは連日真夜中に帰宅し、時には大学に泊まり込む日々。1月、2月は私ひとりの時間も多かった。体を壊すんじゃないか?と心配したけど、若者は元気である。

うちの息子達は年子で、次男は一浪してる。そんなこんなで2人揃っての卒業になってしまった。なんだかめでたい春である。

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昨日の午前中、工務店から電話があった。うちの実家の売却の件だ。「先方が大変乗り気なんですよ!」とのことで、電話からもヒシヒシと伝わってくる話しぶりだった。

あまりにも突然のことで心の準備が出来てない所に、グイグイと迫ってこられる感じで戸惑った。田舎特有の感覚、田舎ならではのやり方もある。迂闊なことは言えないので、かなり用心して話した。

工務店が間に入って連絡先を教えてくれて、先方とも直接電話でお話した。私と同世代の女性で感じの良い方だった。

「他の物件も数件みたんですが、一番新しくてしっかりしてて駐車場等も広くて、いいなと。主人も気に入ってます。出来れば早く引っ越ししたいんです。」とのことで、こちらも(うわっ、早く片付けなきゃなー。)と急かされてるような感じ。父が亡くなってもうすぐ4ヵ月。売りに出すのはちと早すぎ?という気もする。

いや、しかし。空き家問題に悩み、何年も売れなくて悩むよりは、ずっとずっと贅沢な悩みなのかも知れない。

夜、夫と息子たちと話し合った。夫は「いい話じゃないか。地元の人なんだろ?いろんな事情を理解した上で買いたいと言ってくれてる。あんな田舎の家、売れないんじゃないかと思ってたよ。こんなことは珍しいよ。早く手放した方がいい。」との考え。息子たちは細かいことまでいろいろ考えてくれた。

「家財その他、不要品の片付けが大変、ということでしたら、大きなものは置いて行かれてもいいですよ。工務店に頼んでリフォームしてもらってから住むことになると思いますが、不要品の片付けも工務店の方で手配出来るようなので。」と先方は言ってくれてる。

「いい話だよ。あの広い家の片付けをどうしよう?というのが大問題なわけだから。売る方にとっても買う方にとっても有り難い話だ。工務店も仕事が出来るし。考えてみろよ。売れたら、実家の空き家問題、一挙に解決だよ!急かされてる、早すぎる、と言っても、売れたら、もうこの問題からは開放されるんだよ!」と夫。たしかにそのとおりである。

思えば私は、子育ても短期集中型。年子の男の子2人なので、ドドーッと押し寄せてはダダーッと終わる、というパターン。しかし振り返れば意外と短期間。

父の闘病も、実家に通いつめてる時は本当に大変だったけど、振り返れば4ヵ月という短期間だった。

渦中にいる時はめっちゃ大変なんだけど早く終わる。意外とそういうのが合ってるのかも知れないな、などと考えた。

先方とは三連休中に私の実家で会うことになった。いろいろお話して家の中も見てもらおうと思う。「なんだかオレ、rosa家の婿養子みたいだよ。」と夫がブツブツ言う。ここ数年うちの実家のことばかりで、夫の実家のことは全然なのだ。すまないなぁと思う。空き家問題の一挙解決に向けて、また短期集中型で頑張るしかないなぁ。

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などと考えていたら先方から電話があった。
「rosaさんのご実家以外の所も物件を見ていたんですが、他の所に決まりそうなので。大変申し訳ありません。やはり夫婦2人で暮らすにはもう少し小さい家でもいいかな?と。いろいろお話も聞いていただいて、大変お世話になりました。」とのことで。
実家の売買の話はキャンセルになった。

そりゃそうだよなー。亡くなってまだ4ヵ月だものなー。心の整理もつかなくて当然。先方は早く引っ越ししたくて急いでいたわけだし。やはりタイミングも大事だな。縁がなかった、と思って諦めよう。

残念だけどスッキリした。