rosa8719の今日もご機嫌

59才で2回目の乳がんに。息子二人は独立し夫と二人暮らし。一日一日をご機嫌に。

所詮、パート(3)

店長とパートとの面談が進んでいる。

一人ひとりと丁寧に時間を掛けて話し合っている中、ほんの数分で面談終了となった人がいた。年末に「私、辞めます」と店長に宣言して帰ったNさんである。それは私が休みの日の出来事だったので、以下は聞いた話だ。

店長室から出てきたNさんは様子がおかしく、あまりにも早かったので驚いたパート仲間が「どうしたの?」と聞くと、自分の首の所を手刀で切る仕草をし、「来期の契約は、しないって言われたの。」と言い、半泣き状態で仕事をして帰ったのだそう。

私達パートは1年更新で、面談の後、契約書を書いて会社側に提出することになっている。彼女は「契約期間満了につき終了」、ちょうど1年でサヨウナラというわけだ。

翌日、私の所にも「いろいろありましたけど、辞めることになったので。」と挨拶に来た。「そうなんだー。」と言ったきり言葉が続かなかった。「私の生涯でこんなこと初めて。」と言っていたが、私もこんな出来事に遭遇するのは初めてである。そうそうある話じゃない。

年末から年始に掛けて、辞める辞めないで騒いで、「店長にお任せします」と言っていたのだから、当然といえば当然の結果だ。それでも自分から辞めるのと辞めさせられるのは意味合いが大きく異なるようで、非常にショックを受けていた。

もともと、一番職歴が長い先輩との間にいざこざもあり、今回の件も納得出来ないので、各種機関に電話で相談もしている、と自分から話していた。会社の上層部は彼女の話を聞いてくれないようである。

これまで、突然なんの連絡もなく欠勤することがあり電話をすると、「具合が悪いのでしばらくお休みさせてください。」と長期間休むことがあった。最初は体調が悪いとのことだったが、精神面での不調も訴え始めた。

「かなり具合が悪そうだから、辞めるんじゃないの?」と周囲が思い始めた頃、突然元気になって復帰。「もう大丈夫です。」と、しばらく働いていたかと思うと、また突然休んで、それが長期になり、いよいよ無理かな?と思った頃に復帰、を繰り返す。体調を理由に遅刻も多かった。

「私、ウツなんです。」と公言していたのでビックリしたが、「でも、1人で家に居ると気が滅入るので、働いてるほうが気晴らしになっていいんです。」という言葉にさらに驚いた。

シフト制の職場で「休み希望は3日まで」となっているのに、彼女はいつもそれ以上の希望を出していた。シフト変更を言い出すこともたびたびだった。シフトを組んでいる社員、店長は非常にやりにくかったと思う。

子どもの年齢が近い他のパート仲間に対して、シフト上の不公平感を口にすることも多かった。自分よりずっと先輩だったり契約上のことでも、彼女にとっては関係ない。

これだけあれば、十分更新しない理由になると思うのだが、納得行かない様子である。

彼女は、これまでも上司、仲間、相談機関、とにかくいろんな所に相談を持ちかけて自分の窮状を訴えていた。敵と味方に分けて考えるのだろうと思うが、自分の非を認めようとはしない。関わりを持ってしまうと、それを切るのが大変そうである。