契約更新の時期になり、店長からチェック項目がびっしり書かれたシートを渡された。会社の理念、理論を理解しているか、日々の業務内容の自己評価をしろということだ。
提出してしまったので手元にはないが、60項目くらいあったかも知れない。「ここまでのことを求められる？絶対、ムリ！」と思えるようなことも多くて、たくさんバツを付けて提出した。
社員数人でパートを多く雇って回している職場は多いが、結局のところ、「安い時給で最大限に活用しよう」ということなのだろうと思う。なるべく時給は上げたくない。でも良く働いて欲しい、と。
前々店長は「オレはこんなの嫌いだから。こんなチェックなんか、やりたくないから、やらない！」という方針だった。でも、仕事面はちゃんと評価してくれて、私の時給もアップしてくれた。
「チェック項目よりも、現実的な働きぶりを評価したい。」という店長だったのだが、会社組織としては大問題だったようである。あくまでも、会社の理念、理論を踏まえた上での店舗運営が求められているようだ。正直、ちょっと面倒である。
数日前、新店長との面談があった。
バツをたくさん付けて提出したものの、「現行のランクを維持」ということになるらしい。「1カ月後くらいにまた面談をしますので、それまでにマスターして来てください。」とのことだった。
「早番、遅番のことでいろいろありましたが、rosaさんにはよく協力してもらってるし、すごくありがたく思ってます。働きぶりにも問題無いです。」とお褒めの言葉をいただいた。接客面でもっと気を付けたほうが良い点などを指摘され、自分でも気になっていた所だったので納得。
店長が赴任してきた8月は、遅番パートが1人もいなくて社員のみで回していた日が数日あったらしく、「何なんだ、この店は？とムカついたんですよ。だから、他のパートさんへの物言いもキツくなってしまって申し訳なかったと思うんです。」とのこと。
「家庭の事情等で早番しか出来ない、ということも分かるので、早番・遅番は固定にします。でも、何か事情がある時にはみんなで協力して遅番にも入りましょう、ということにしました。」と店長。スタッフの反発が強かったので、上手く丸め込む作戦に転じたようだ。
私とAちゃんは遅番固定が決定、ということになる。家に帰ってからじっくり考えて、何だかガッカリな気分。私はよく言えば「素直」だが、要するに「コントロールしやすいお人好し」なのだ。多分、この先もずっと遅番。自分から志願したのだから仕方ない。嫌なら辞めるしかない。
時給は20円ずつ底上げするので、全員アップ。そんな中でみんなが嫌がって反発した遅番を、自ら引き受けてしまった私って一体・・・。貧乏くじを引いてしまった感が否めない。
それでいて、社員と同程度の責任ある業務までさせられそうなのは疑問である。今度そんな状況に直面したら、嫌なことは嫌だ、とちゃんと辞退しようと思う。どこまでお人好しなんだ、私？と思った。
「たとえばさー、土日だけ早番、とか出来ないの？土日休みもらって東京に遊びに来なよ。」なんて夫がお気楽に言うので、「自分から遅番やりますって言ったんだから、そんなワガママ無理！」と言ってやった。
働くって、いろいろ大変。
